四合院レストラン「窅家菜(れいかさい)」

liyuan2007-06-27


「窅家菜(れいかさい)*1」は、知る人ぞ知る名店で、世界中の美食家やVIPがわざわざ訪れる店らしい。
六本木ヒルズにも支店を出しているというから驚きだ。
しかも、なとなく他人な気がしない店名(笑)(わかる人だけわかればよし)


2年ほど前から、ずっと会社のデスクの前に、この店の店名を書いておいてあった。
周りで行ったことのある人の評判は、見事に真っ二つに分かれている。
店は汚いけど、味は絶品派
高い割りにたいしたことない派
こうも評判が分かれると、自分の舌で確かめなきゃ!という気になるもので、事あるごとに「窅家菜」に行きたい!とアピールしてきたけど、なかなか機会がなかった。



そして今日。
ずーーっと前から、いつか行ってみたいと思っていたレストラン「窅家菜」についに行くチャンスが訪れた。


しかも仕事で。ラッキー☆



さて、この店。
北京の胡同(下町の古い町並みが保存されている地区)にあり、看板が出ていない。
たまたま運よく道をよく知ってる運転手だったので、レストラン近くで降ろしてもらえたのですぐに店を発見できた。


目印は「羊房11号」という壁についてる表札のみ。
グレーの壁に白い表札なので、その路の附近にいれば意外と発見しやすいかも。


ほんとにここ?と言いつつ中に入ると、左手に中庭があって、四合院造りの小さなレストランがほんとにあった。世界の首脳陣が訪れたことがあるというレストランにしては、素朴なつくりの小さな店だ。


さて、ここはコース料理しか出さない。
200元〜2000元まであるようだ。
他の方のブログをみると、1000元のコースでは、鮑やら、フカひれやらなまこやら、燕の巣やら、いわゆる高級中華料理がメインで出てくるらしい。
私たちは、一番安い200元のコースを注文。
ただし、焼鴨(あぶるのではなく焼いているので、北京ダックではないらしい。)を、他のメニューに変えてもらうことにした。


前菜は、どのコースも共通。


麻豆腐や芥沫白菜など、フツーの家庭料理っぽいですが、
一つ一つのお料理の味は、さすがに、世界の美食家たちをうならせただけはあるなーという感じ。
前菜といえども、手を抜いてない。
量はあまり多くないけれど、どれも一口食べて、美味しい!と感じる。
上品な味付けで、脂っこくないのも、外国人が好みそうな感じ。


この窅家菜、オーナーの祖父が西太后の料理を作っていた料理人で、家庭料理担当だったとか。美と健康に配慮した料理を作っていたらしい。
その西太后が食した料理のレシピを、再現しているとのこと。
もちろん、化学調味料は一切使わないのもこだわりのようだ。



このスペアリブは、やわらかくて箸ですぐに骨と肉が離れた。




ご飯をスープの中にいれ、オジヤのようにして食べます。



桂魚は、臭みもなくパリパリとしていた。
鹿肉の炒め物は、焼鴨の代わりの料理。鹿肉は宮廷料理では、よく出てくる。
牛肉のような味だった。
なすと枝豆の炒め物も素朴な味で美味しい。



量は少なめだけれど、品数が多くて、味もそれなりに美味しかったが、
やはりこれで200元かと思うと、ちょっと高いかな。
世界の美食家やVIPがこぞって訪れるとは思えない…と思いましたが、
良く考えたら、彼らは1000元とか2000元の高いコースを食べているんですね、きっと。200元のコースのはずがない(笑)


もう一度行く機会があるなら、1000元くらいのコースを食べてみたいデス。


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
窅家菜(れいかさい)
北京市西城区徳内大街羊房胡同11号
電話:6618-0107
予約必要
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

*1:中国・北京にある、美食家ならば誰もが一度は食してみたいと言われる知る人ぞ知る名店「レイ家菜」。 米国から欧州から、そして日本から世界中の食通がわざわざ訪れ、その度に来訪者をうならせその虜にしてきたという店、それが「レイ家菜」です。「レイ家菜」とは‘レイ家のお料理’という意味で、レイ家の先祖は清王朝時代の高級官僚で、美食家としても大変名高かった西太后の日常の食事(家常菜)を管理する責任者でもありました。その先祖から受け継がれたレイ家のみが管理する門外不出のレシピにより、今蘇る西太后の愛したお料理の数々をぜひご賞味ください。…窅家菜の紹介より