張家界/鳳凰古城の旅②

liyuan2006-05-05



明け方のけたたましい電子音騒動で、なんだか先行き不安な旅のスタートでしたが、
その不安が的中したかのように、朝から雨。
結構降ってる。
早朝近所を散策したNさんが、近くの店でレインコートを購入できることを確認しておいてくださったので、バスでその店に乗りつけ、皆で購入(笑)
私と同室のYさんは、なんと東京都のゴミ袋の3箇所に穴を開け、レインコート代わりに持っていらしてたが、さすがにそれはやめて下さい、なんならレインコート私が買うので!と懇願した(笑)


ここで、ちょっと張家界の説明を。
張家界は、湖南省の西北部にあり、武陵源区に属している。
武陵源自然保護区は、「張家界国立森林公園」「天子山自然保護区」「索渓峪自然保護区」の三大景勝地で構成されており、世界自然遺産に登録されている。
全部見ると1週間かかるそうだ…。


あんまり歩かないでよいコースを!とガイドに頼んでいたにも関わらず、なぜか雨の中を2時間近く散策する羽目に。
張家界森林公園の金鞭渓景区の全長5540mを歩きました。


川沿いの平坦な遊歩道で、晴れていれば、天に向かってまっすぐにそびえ立つ奇岩をしたから見上げることが出来るようですが、雨が降っているのであまりよく見えません。



確かに雨に煙る岩山は、写真で見ると雰囲気があって水墨画のようだけど、歩く方にとってはかなり不快。
レインコートは張り付いてくるし、蒸暑いし、足元は冷たいし…と、雨の中を歩くのが大嫌いな私は不満タラタラ。


同僚のOクンは、緊急携帯の当番で、電話がひっきりなしに掛かってきていて観光どころではなく、なんだか落ち着きませんでした。
途中、観光地にいるにもかかわらず仕事モードだったOクンが、突然「あー!猿だー!」と嬉しそうな声を上げたので、驚いてよく観ると、サルの群が。
私たちが歩いてる遊歩道のすぐ横の草むらにサルの親子連れが数匹、雨に濡れて寒そうに木の実を食べていました。




園内を走るシャトルバスに乗って、袁家界景区にある「百龍電梯」というドイツ製の展望エレベーター乗り場へ。バス停からエレベーター乗り場まで、かなり急な階段を登ります。


雲がかなり下がっていたので、良く見えませんでしたが、近づくと異様な風景が飛び込んできました。絶壁に張り付いている展望エレベーターです。これに乗って、巨岩の上にひとっ飛びです。


洞窟のようなひんやりとする場所で、エレベーター待ちの行列に並んでいたら、横入りをしようとする中国人のグループが。
みんな並んでるのに、横から何気ない顔してすっと入ってこようとするあたり、かなり常連者とみた(笑)
ここでNさん、ものすごい満面の笑顔で、強行突破しようとする彼らを、体当たりのブロック(笑)中国人の女性がなにやら大声でわめいています。


いやいや…どー見たって、悪いの君たちやん。
何を逆ギレしとんねん。
と内心思いつつも、Nさんのブロックに守られ、我々は無事エレベーターに乗り込むことが出来ました。


展望エレベーターは、ドイツ製で、326mを2分弱で上昇します。
大勢の人が乗ったので、窓際じゃない我々は、歓声を上げている人の肩越しにしか景色が見えませんでしたが、それでも絶景が見えました。
あっという間に、岩の上に到着です。


そこからシャトルバスに乗って、移動。
山の上のレストランで食事をとり、天下第一橋まで少し歩きました。
土の道を歩くのは久しぶりで、なんだか祖母の家を思い出しました。
雨上がりの空気はきれいで、なんだか体の中からキレイになっていく感じがします。


天下第一橋(天生橋)を見る散策コースは、「天空廊下」と呼ばれているようです。

「天下第一橋」


午前中は、したから奇岩の林を見上げましたが、今度は上から見下ろす感じ。
遊歩道の柵の下は、深い谷底になっており、一緒に行った高所恐怖症のMさんは、柵とは反対側をぴったり岩にくっつきながら、顔を引きつらせて歩いています。(笑)
雨上がりで深い霧がかかっており、あまりよく見えてないはずなのですが。



それにしても、雨は上がったけどあまりの霧で、記念写真を撮っても、バックは真っ白…。どこで撮ったのやら、さっぱりわかりません。

おそらく絶景なんだろうなぁ…と想像しながら、天空廊下を散策。
途中で、大きな橋がありました。

なんと足元が金網になっていて、谷底がよく見えます。
ここでみんなが、高所恐怖症のMさんを心配しました。大丈夫だろうか…。
最初、ありえないよ…と恐怖におののいていたMさんは、意を決したのか、行けばいいんでしょ!と歩き始めました。ものすごい速さで、しかもまっすぐ前だけを見てスタスタ歩く様子に、我々一同大爆笑。
人のことを笑っていたけど、いざ自分が渡るとなるとかなり怖い。
真ん中だけ下が見えないので、出来るだけ遠くを見ながら渡りました。

「足元はこんな感じ」



「橋から下を覗き込むと、こんな感じ」



霧の薄いところを眼を凝らしてみると、なにやら岩がにょきにょきと立っていて、岩の林になっていて、かなり迫力です。
なんだか、孫悟空がきんと雲に乗って飛び回っていそうな感じがしました。


天空廊下を散策中に、スイカおばさんを発見!!!
なんと紙を緑色に染め(所々黒い)、赤いフチのメガネをかけています
イカにしか見えない!(笑)
景色が全然見えなかったので、彼女を遠くからカメラに収めることに燃えてしまいました。

「スイカおばさん後姿」


「スイカおばさんの眼がね」


ちなみに、このスイカおばさんも韓国人観光客だったようですが、張家界は韓国から来る観光客がとても多いらしく、どこに行っても韓国人観光客ばかり。
案内の看板にもハングルが書かれていました。

1時間ほどの散策のあとは、再び百龍電梯に乗って、地上界に戻ります。
この日の観光は、これで終了。
お天気があまり良くなかったので、なんとなく消化不良。
明日、晴れたら午前中は張家界をもう少し見ることにしました。