張家界/鳳凰古城③

liyuan2006-05-06



翌朝。
お天気は、微妙。
雨は降っていないけど、やはり今日も霧が出ている。日が高くなれば、霧は消える可能性が大きいというガイドさんの言葉で、午前中は天子山自然保護区のほうを観光することに。
今日は、ロープウェーで山頂の賀龍公園まで一気に上りました。
このロープウェーからの景色がなかなか絶景でした。
針のように天に伸びる岩山を見上げていたのが、段々同じ眼の高さになり、一気に見下ろす感じ。昨日のエレベーターより長いので、楽しめます。

「ロープウェイ」


霧は思ったほど晴れてくれず、やはりよく見えません。
賀龍公園、玉筆峰、仙女献花観光ポイントをいくつか周りましたが、霧は段々濃くなるばかり…。
写真屋さんの看板を見て、あぁ、本当はこんな景色が見えるはずなんだねぇ…と、ため息。


「賀龍公園。柵の後は、絶景が広がっているはずが…」

「仙女献花はこんな感じ」

「しかし、どこにも見えませぬ…」


しばらく霧が晴れるのを待ちましたが、一向に晴れる様子がなく断念。
張家界は、我々を受け入れてくれなかったのかしら…。
後ろ髪引かれる思いで、張家界を後にしました。
張家界の駐車場にあった看板。心は鳳凰古城にひとっとびです。

「この村は、あなたを千年待っています。と書かれた看板」


道中の工事現場では、毛沢東の写真を工事現場に飾ってあるので、不思議に思ってガイドさんに聞くと、お守り代わりなのだそうです。
工事が安全に進むように、飾ってあるとのことでした。


昼食は湖南料理。蛙の炒め物や、ウサギの肉の串焼きが出てきて、みんなは意外と食べれるよと言って、食べてましたが、私とY氏はギブUP。
だって、かえるの黒い斑点の皮までついているのです…。
Y氏は何でも食べちゃいそうな感じですが、意外とデリケートでした(笑)


食後は、車で4時間ほどかけて鳳凰古城へ向かいます。
皆が、一眠りした頃、映画『芙蓉鎮』の撮影が行なわれた「王村」に到着。芙蓉鎮 全長・公開版 [DVD]







「映画の中で、ヒロインが営んでいたという米豆腐屋は実在しています」

映画を観ていないので、さほど感激はありませんでしたが、小さいけれど雰囲気のある村でした。


この村から出るときに、車が渋滞にハマりました。
抜けられるのか、心配し見ていたら、隣のバスの男の子と目が合いました。
大きな愛くるしい瞳の男の子が、アイスクリームを片手に持ってこちらを見ています。
手を振ると、嬉しそうに笑ってくれました。


そこからさらに車に揺られること3時間近く。
山間の畑や、田んぼを耕す牛と農民、川遊びをする子供たちなどが次々と車窓を流れていきます。
みんな疲れていて、バスの中では爆睡。
バスでの長時間移動は、本も読めないし、写真もぶれるし、結構飽きます(笑)
こんなことなら日本からMDか何かを持ってくれば良かったと今更ながら後悔です。
皆寝ちゃっていて、おしゃべりも出来ないし、早くついてくれないかなぁと思いながら、外を眺めていると、川で全裸で入浴中の男性を目撃…。
うぉーーー、裸見ちゃったよぉ!と騒いでも、みんな爆睡中でした_| ̄|○

「車窓」



お尻が痛くなった頃、ようやく鳳凰古城に到着しました。
今日は、鳳凰古城から徒歩5分ほどのところにある暁園賓館に宿泊。


夕食後、鳳凰古城のライトアップを見学しに行くことに。
蓮の花の形をした紙の飾りの中に、ロウソクを灯し、灯篭流しのように川にながしています。
12個3元で買えました。願掛けして、ロウソクを流します。
川面のあちらこちらに、それぞれの願いを載せた小さなロウソクの明かりが、ゆっくりと漂っていて、とても幻想的な雰囲気でした。


鳳凰古城の夜景。撮影:Nさん」



鳳凰古城内を少し散策。
Nさんが、苗族のお酒「糯米酒」を2本購入。可愛い陶器の瓶に入っています。
このお酒を、Nさんたちのお部屋で皆で頂くことに。
今回の旅のメンバーは、初対面が多かったので、なんとなくお互い遠慮がちでしたが、
この夜の宴会(?)でお互いを知ることが出来た感じです。
ちなみに、この苗族のお酒、ちょーーーー臭い(笑)
なんだか生ゴミみたいな匂いがしました。
そして、鼻のつまんで飲むと少し甘い感じ。個人的には、あまり好んでは飲まない味でした。
結局、みんなで、Nさんがお土産にしようとしていた米酒2本とも飲んでしまいましたが…。