張家界/鳳凰古城④

liyuan2006-05-07



平遥古城で味を占めて以来、古城に行った時は、朝の散歩が欠かせません。
観光客が動き始める時間の少し前は、住人たちの素顔が見れるし、
古い町が朝の優しい光に包まれて、とても美しくみえる時間帯なのです。
そして何より、ゆったりと村の雰囲気を感じられるのです。


前の晩、遅くまで飲んでいたせいか、朝の散歩に付き合ってくれたのは、日本部さんだけ。
実は、日本部さんと私は、同じ目的がありました。
そもそも鳳凰古城を知ったのは、大好きな番組NHK「世界ふれあい街歩き〜鳳凰古城〜」を観たから。
彼女も同じ番組で、鳳凰古城を知り、ぜひ行ってみたいと思ったのだそうです。
そして、番組で紹介されていたあの場面をどーしても見たかったのです!


鳳凰古城は、湖南省の西部に位置し周囲を山々に囲まれて、町の真ん中に沱江(だこう)が流れています。明代に駐屯兵が常駐するために築かれた町なのだそうです。

鳳凰大橋から鳳凰古城を望む」


村のシンボルともいえる大きな石橋は虹橋とよばれ、その上には「風雨楼」という楼閣がたっています。中は書店やお土産屋さんなどが軒を連ねています。まるでフィレンツェのベッキオ橋のような雰囲気。え?全然違う??(笑)

「虹橋と風雨楼」


二人で、早朝の跳石の橋を渡り、川の向こう側の村を散策。
雨が降ってきて、足元が悪い中、二人で地図をみながらウロウロ。
そして、ふと顔を上げるとありました!
探していたモノが!
これ、なんだかわかりますか?窓に干してある、靴下だそうです(笑)
「おぉー!!本当にあったよー!」と二人で興奮。

「窓にたくさん干されている靴下」


そして、紅橋を通り、焼饅頭を朝食代わりに購入。期待していなかったけど意外と美味しい。
途中で、電話が入り、私と同室のYさんが熱を出しているとの事。
薬局で、風邪薬を購入して、慌てて戻りました。
微熱がありだるそうでしたが、薬を飲んでとりあえず様子を見ることに。
初めての中国国内旅行なのに、かなりハードな旅行だったので疲れが出てしまったのでしょう。
いつも元気な方だけに、ちょっと心配です。



午前中は、ガイドさんと共に鳳凰古城散策。
例によって観光地化されてたメインストリートは、お土産屋さんが軒を連ねています。
藍染のお店や、苗族の地酒を売る店、地元名物の生姜飴の実演販売をする店などがありました。





「欲しかった小さな椅子。老人がこれに座って夕涼みしていました」



鳳凰の形をした屋根」


跳石の橋は、すれ違う人がいると意外と怖いです。川の流れが思ってるより速く、落ちたらどうしよう…と不安になります。酔っ払ってる時は、絶対渡れないわ(笑)

「これ、橋です。」


少数民族の衣装を着て記念撮影をする観光客」


そして、小さな船に乗り、沱江下りをしました。
独特の建築様式、「吊脚楼(つりあしろう)」が間近に見れます。
狭い面積を広げるために川にせり出すように建物が建てられており、その建物を支柱で支えているのです。城壁と川の間に住んでいた人たちの生活の知恵だったのしょうね。

「吊脚楼」



虹橋の下をくぐり、30分ほどの川下り。
のんびり両岸の景色を眺めながら、過ごすひと時。
船頭さんが梶を漕ぐ音が、心地よく響き、ゆったりとした時間でした。



「こんな舟にのりました」


舟を降り、少し散策したあとは虹橋の2階で一休み。
ここから鳳凰古城が一望できました。



昼食を、古城内のレストランで取る。
張家界空港まで再び4時間のバスの旅。
バスに乗り込む前に、Nさん「臭豆腐」を売ってるのを発見!
「ずっと食べてみたいと思ってたんだよね」と嬉しそうに食べています。
1つもらおうと思ったけど、近寄っただけで臭い(笑)


「え?意外と美味しいよ」とパクパク食べてるNさんに、だまされて(笑)Yさんも1つ口に入れたけど、あまりの臭さにゴミ箱に走ってました(笑)
バスに持ち込もうとしていたNさんを、みんなで必死に阻止。乗る前に全部平らげていただきました(笑)


張家界市内で、きのこ鍋を頂き、足裏マッサージをして、空港に向かいました。
帰りの便のチケットがなかなか取れずに苦労した今回の旅。
なんとかとれたチケットは、なんとファーストクラスです。
ファーストクラスラウンジも利用できて、一番最初に機内に案内してもらえるし、ラクだわと思ってたら、アクシデントが!
ラウンジの係員から、出発時刻なのでそこのバスに乗ってくれといわれて、乗ったのはいいのですが、なんと間違えて違う便のバスに乗ってしまい、危うく飛行機を乗り間違えるところでした(笑)
Y氏が空港係員にクレームしてくれたようですが、我々の責任ではないと言われたようです。
日本だったら、同じ会社の人のミスだったら、平謝りですよねぇ。
まぁ無事に北京行きの飛行機に乗れたから、良しとしましょう。
帰りも1時間ほどフライトが遅れ、北京に到着して解散したのは日付が変わる頃でした。
Yさんの体調もなんとか最後まで持ち、無事に帰宅できました。
ホッと一安心でした。