大同バス旅行 2日目

liyuan2008-05-02



前日、朝からずっとバスの中で、食べ続けていたせいか、
食欲がわかず、朝食はパス。
ゆっくり準備をしていると、同行のOちゃんから携帯にメッセージが。
「朝食会場に刀削麺があるよ」と。
そう、山西省は、麺料理が有名なんです。
しかし、時計をみたら出発まであと40分足らず。
準備もまだ途中だったため諦めた。
お昼に食べられるだろう・・・。

九龍壁制覇!

バスに乗り込んで、真っ先に窓ガラスがものすごーーーく汚れていることに気がつく。


「なにこれー!?」と叫ぶと、どうやら昨夜かなり雨が降ったようだ。
大同は雨が少ないと言われているのに、雨を降らすなんて、
やっぱり雨女パワー?!
これだけ窓が汚れるってことは、空気が相当汚かったってことだなと思うと、
ちょっとぞっとしました。
でも、雨のおかげで、今日はすっきりとしたいいお天気。


気を取り直して、今日の観光に出発。
まず、市内にある中国三大九龍壁の1つである、九龍壁を見学。


1392年、明の太祖朱元璋の第13子、朱桂代の王府(邸宅)前の壁として作られたもの。
邸宅部分は焼失したが九龍壁のみ残った。
中国三大九龍壁の1つで、残りの2つは、北京の故宮と北海公園にある。
大同のものは、壁の長さ45.5m、高さ8m、厚さ2mで、現存する龍壁の中では最も大きい。瑠璃瓦で作られており、とても美しい。(地球の歩き方中国より)


北京の2つはすでに見たことがあるので、これで九龍壁は制覇したことになる。
なんだかプチ達成感(笑)
北京のものより、色彩が鮮やかな気がしました。


ちなみに、龍って想像上の生き物ですが、いろんな生物の良い所を取って作られたって知ってましたか?
頭は駱駝、目はウサギ、角は鹿、身体は大蛇、うろことひげは鯉、爪は鷹、手のひらは虎、
馬のタテガミを組み合わせて作られているんですってー。


開園すぐに入場したため、観光客が少なくてゆっくり写真が撮れました。



「後ろに龍3匹、前に6匹=九龍!?(笑)」




上の写真の丸で囲った部分、変だと思いませんか?
実は、この九龍壁は整備のために20mほど移動させたそうですが、
その際にいったんぜんぶ解体して、再度組み立てたのだそうです。
そのときに、2000個ほどのパーツになったそうですが、
この1枚だけ、どこにはまってたか分からなくなってしまったんだそうです…。
えぇ?!そんなんでいいのん?!って感じですが(笑)



ちなみに、大同には三龍壁と5龍壁というのも別の場所にあります。
九龍というのは、皇帝しか使えなかったのだそうです。

雲崗石窟世界遺産

大同市内から車で30分ほどの西に走ると、
今回の旅のメインである「雲崗石窟」に到着。
敦煌、龍門と並んで、中国三大石窟の1つと言われています。

武周山に作られた雲崗石窟は、東西1kmあり、
主な洞窟は53窟、彫像は高さ17mのものから数cmのものまで、
5万1千体もある。
460年(北魏)から作られ始め、494年、洛陽遷都前に大部分が完成。
遼金代に最大規模になった。
秦漢代の芸術的伝統に加え、中原以外の遊牧民的エッセンスを融合させているところに、
雲崗石窟の特徴がある(地球の歩き方中国より)




曇曜五窟(うんようごくつ)と呼ばれる、第16窟〜20窟は、配置や設計が厳密で、中国仏教芸術の経典的傑作として、世界遺産登録の際に評価されたという。



個人的には、五華洞(ごかどう)と呼ばれる、9〜13窟がお気に入り。
音楽洞とも呼ばれ、さまざまな楽器をもった伎楽天は、素晴らしい。




20窟の露天大仏(釈迦牟尼の座像)は雲崗石窟の中の代表的作品。
高さは、約14メートル、顔の線はやさしく、目には力が宿っている。
中国の古代彫塑の中の逸品とのこと。



「一番ちいさな石仏…この丸の中のどれか…と言われた気がします」



3窟





水の浸食により破壊された石仏。
私には、石仏のミイラのように見えた。


面料理。

お昼は、宿泊していた大同賓館に隣接するレストランへ。
山西省といえば、面料理。
パスタのように、実に様々な種類の面料理があり、なかなか面白い。
この店は、ガイドさん一押しの店だという。
ま、会社の隣っていうのもあるんだろうけど(笑)



刀削面を注文するが、あっさりと無いと言われる_| ̄|○
仕方ないので、いろいろな麺料理を注文。




炒めた猫耳面、莜面窩窩(you mian wo wo:莜麦というカラスムギの一種で作った面のセイロ蒸し)、芋虫のような形状の萊拔股、などを頂きました。
安くて美味でした。

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郷土情火鍋粗粮館
大同賓館 西楼
電話:586-8069
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帰路

お腹がいっぱいになったあとは、近くのスーパーで、これまた山西名物の黒酢を買って、
北京への帰路に着きました。


雲崗石窟で少し歩いたのと、お昼の麺とビールで、
お腹がいっぱいなのもあり、車が走り始めるとすぐにみんな爆睡。


しかし、途中での料金所で大渋滞にハマり、
カメラ小僧のO氏がゴソゴソとなにやらお菓子の袋をあさる音に、
みんな次々と目を覚まし(笑)、
ふたたび缶ビール片手にUNO大会。
中国の旅には、トランプor UNOは必需品です。


っていうか、ホントよく飲んだ旅でした。
こうして振り返ってみると、ひたすら飲んでたもんなぁ。


結局。帰りも6時間半くらいかかって、ようやく北京に到着しました。
運転手さん、最後のほう、猛スピードで飛ばしてたもんなぁ。
早く帰りたかったんですよね、きっと(笑)


私たちは、荷物とお土産のお酢をかかえて、友人たちの飲み会に合流。
急病でいけなかったM氏の奥様も復活されたので、みんなで打上げを兼ねて参加。
お腹いっぱいで、もう飲めない…とか言ってたのに、ここでもまたみんなガンガン飲んでました(笑)


でも2日間のうち、15時間くらい車の中にいたので、
さすがにワタクシ、疲れました。


もう3時間以上のバスの旅は、体力的に無理かもしれん…と思った旅でした。