雲南省 元陽と羅平の旅4

liyuan2008-02-11


最終日。
なんと皮肉なことに、最終日になって晴天となる。
Aさんの食欲も戻り、朝食からモリモリ食べていて一安心。


羅平の菜の花畑は見れないが、今日は昆明市内観光をする。

登竜門

昆明の西の郊外にある、西山森林公園へ。
ここから眺める滇池が最も美しいと言われいる。


車と電動カートを利用して、龍門石窟を目指す。
龍門石窟を言えば、洛陽にある世界遺産が有名だが、
こちらは地名ではなく、「登竜門」の逸話によって作られた場所。
鯉が黄河の上流の急流を登れたら、龍になれるという言い伝えだ。


断崖絶壁に、洞窟のような通路があるが、こちらは清の時代に、ある道士が14年もの歳月を掛けて、一人で掘ったものだという。
壁についている一つ一つ削られた跡がついていて、それを見るとどれだけ大変だったかということが、容易に想像できる。



その先にある石門が、「龍門」で、登竜門の語源とされる、鯉と竜の絵が壁に描かれている。
私たちも龍門をくぐったので、龍になれる!?


過橋米線

さて。
雲南といえば、過橋米線が有名。ぜひ本場の過橋米線を2人も食べさせてあげたいと思うのが、親心(って親じゃないけど)。


到着した日からずっと食べたいといい続け、最終日の昼食でようやく実現。
動物園と円通寺の間にある、地元の方に大人気のお店で、食べることが出来た。
(店名忘れました…)
汽鍋鶏というこれまた雲南名物の鶏を漢方で煮たものや、茶碗蒸しのようなものや、蒸しパンのような甘い食べ物などが、セットとなっている。
セットの内容によって料金が、20元位からあり、私たちは一人40元のセットを注文したが、食べ切れなかった。



由来はこちらを参照ください。
いろいろな逸話がのこっているようです。
私がガイドから聞いた話は、結末が違います。
奥さんが一生懸命、考えてお弁当をもっていくところまでは一緒ですが、
科挙試験に結局合格できず、しかしある時、この米線を売ったら儲かるんじゃないかと思って、過橋米線を売り始めたら、これが大ヒットをしたというものだ。
でも、受かったほうが、なんとなく合格祈願ぽくてよいかな(笑)


円通寺

昆明市内最大の仏教寺院とのこと。
大乗仏教小乗仏教の寺が一緒にあるめずらしいお寺なんだそうだ。
昆明の仏教協会の事務所があり、今もお寺としての機能を果たしており、
春節のこの日も初詣に訪れる参拝者がたくさんいた。



お土産屋

最後に、旅行社指定のお土産物屋に寄る。
これがドライバーやガイドさんとっては収入源。嫌とは言えない。


お茶の歴史を説明してもらったとは、2階の個室で茶芸体験。
日本語堪能な茶芸師が、お茶を入れてくれる。


この手のお茶屋さんには何度も行ったが、日本語がおぼつかなく、
何を言ってるか分からない人が多いのだが、今回はとっても日本語が流暢だった。
聞けば、大学で日本語を専攻していた方で、お茶が好きで、資格を取るためにお茶屋さんで働いているのだそうだ。


雲南といえば、プーアル茶
ダイエットのために買おうかなと思っていたのだけど、なんと高血圧にも効くらしい。
医者嫌いの母のために、もう一箱買うことにした。
お茶なら飲んでくれるだろう。


そういえば、ここのお茶屋で買った白胡麻と黒胡麻のお菓子は、会社で大好評だった。
「お土産はこの胡麻菓子で、ゴマカシちゃえ…」なんてオヤヂギャグを言いながら、買ったんだけど(笑)

破五


「帰りのフライトから見えた夕陽」


この日は、丁度旧暦の1月5日。中国では、「破五」と言って、
お正月が明けるという意味があるという。
お正月の間にやっては行けない事(掃除をする、針仕事をする、生米を炊く等)が、この日を過ぎるとやってよくなるため、タブーを破るという意味から、破五といわれるようだ。 
また盛大に爆竹をならして、厄払いをする。爆竹を鳴らせば鳴らすほど、お金がたまるという説もあるそうだ。


というわけで、この日は夜間フライト。
上空からみても、あちらこちらで花火が打ちあがっているのが見える。
まるで芸能人の記者会見のように、あちらこちらでフラッシュのように、パチパチと花火が上がる。こりゃ、爆竹や花火の煙で、中国が覆われるって言われても無理ないなぁ…っていう勢いだ。
しかし、考えて見ればすごい光景だなぁと思う。
日本じゃこんなにあちらこちらで、打上げ花火が上がる様子は絶対見れないものね。


飛行機を降りて、タクシーに乗っても、花火が見える。
目線を変えて2度美味しいってかんじだろうか(笑)


無事帰宅

暖房が効いてる暖かい自宅に戻り、ようやく緊張が解ける。
それにしても、寒さと戦った旅だった。
そして、これほどまでにお天気に振り回され、途中で宿泊地を変更する旅も初めてだったし。
色々とトラブル続きの旅だったけど、終ってみれば思い出深い旅となった。


それと今回の旅は、ドライバーとガイドさんにかなり救われた旅でもあった。
羅平にこそいけなかったけど、これだけ満足する旅ができたのは、
とにもかくにもこの2人のおかげだと思う。
そして、一緒に旅行に行ってくれたMとAさんにも、感謝感謝である。


いつかまたこのメンバーで羅平の菜の花畑を、見に行きたいね。
もちろん孫さんと訒さんの案内で…。(完)