雲南省 元陽と羅平の旅4
最終日。
なんと皮肉なことに、最終日になって晴天となる。
Aさんの食欲も戻り、朝食からモリモリ食べていて一安心。
羅平の菜の花畑は見れないが、今日は昆明市内観光をする。
登竜門
昆明の西の郊外にある、西山森林公園へ。
ここから眺める滇池が最も美しいと言われいる。
車と電動カートを利用して、龍門石窟を目指す。
龍門石窟を言えば、洛陽にある世界遺産が有名だが、
こちらは地名ではなく、「登竜門」の逸話によって作られた場所。
鯉が黄河の上流の急流を登れたら、龍になれるという言い伝えだ。
断崖絶壁に、洞窟のような通路があるが、こちらは清の時代に、ある道士が14年もの歳月を掛けて、一人で掘ったものだという。
壁についている一つ一つ削られた跡がついていて、それを見るとどれだけ大変だったかということが、容易に想像できる。
その先にある石門が、「龍門」で、登竜門の語源とされる、鯉と竜の絵が壁に描かれている。
私たちも龍門をくぐったので、龍になれる!?
過橋米線
さて。
雲南といえば、過橋米線が有名。ぜひ本場の過橋米線を2人も食べさせてあげたいと思うのが、親心(って親じゃないけど)。
到着した日からずっと食べたいといい続け、最終日の昼食でようやく実現。
動物園と円通寺の間にある、地元の方に大人気のお店で、食べることが出来た。
(店名忘れました…)
汽鍋鶏というこれまた雲南名物の鶏を漢方で煮たものや、茶碗蒸しのようなものや、蒸しパンのような甘い食べ物などが、セットとなっている。
セットの内容によって料金が、20元位からあり、私たちは一人40元のセットを注文したが、食べ切れなかった。
由来はこちらを参照ください。
いろいろな逸話がのこっているようです。
私がガイドから聞いた話は、結末が違います。
奥さんが一生懸命、考えてお弁当をもっていくところまでは一緒ですが、
科挙試験に結局合格できず、しかしある時、この米線を売ったら儲かるんじゃないかと思って、過橋米線を売り始めたら、これが大ヒットをしたというものだ。
でも、受かったほうが、なんとなく合格祈願ぽくてよいかな(笑)
円通寺
昆明市内最大の仏教寺院とのこと。
大乗仏教と小乗仏教の寺が一緒にあるめずらしいお寺なんだそうだ。
昆明の仏教協会の事務所があり、今もお寺としての機能を果たしており、
春節のこの日も初詣に訪れる参拝者がたくさんいた。
お土産屋
最後に、旅行社指定のお土産物屋に寄る。
これがドライバーやガイドさんとっては収入源。嫌とは言えない。
お茶の歴史を説明してもらったとは、2階の個室で茶芸体験。
日本語堪能な茶芸師が、お茶を入れてくれる。
この手のお茶屋さんには何度も行ったが、日本語がおぼつかなく、
何を言ってるか分からない人が多いのだが、今回はとっても日本語が流暢だった。
聞けば、大学で日本語を専攻していた方で、お茶が好きで、資格を取るためにお茶屋さんで働いているのだそうだ。
雲南といえば、プーアル茶。
ダイエットのために買おうかなと思っていたのだけど、なんと高血圧にも効くらしい。
医者嫌いの母のために、もう一箱買うことにした。
お茶なら飲んでくれるだろう。
そういえば、ここのお茶屋で買った白胡麻と黒胡麻のお菓子は、会社で大好評だった。
「お土産はこの胡麻菓子で、ゴマカシちゃえ…」なんてオヤヂギャグを言いながら、買ったんだけど(笑)
破五
この日は、丁度旧暦の1月5日。中国では、「破五」と言って、
お正月が明けるという意味があるという。
お正月の間にやっては行けない事(掃除をする、針仕事をする、生米を炊く等)が、この日を過ぎるとやってよくなるため、タブーを破るという意味から、破五といわれるようだ。
また盛大に爆竹をならして、厄払いをする。爆竹を鳴らせば鳴らすほど、お金がたまるという説もあるそうだ。
というわけで、この日は夜間フライト。
上空からみても、あちらこちらで花火が打ちあがっているのが見える。
まるで芸能人の記者会見のように、あちらこちらでフラッシュのように、パチパチと花火が上がる。こりゃ、爆竹や花火の煙で、中国が覆われるって言われても無理ないなぁ…っていう勢いだ。
しかし、考えて見ればすごい光景だなぁと思う。
日本じゃこんなにあちらこちらで、打上げ花火が上がる様子は絶対見れないものね。
飛行機を降りて、タクシーに乗っても、花火が見える。
目線を変えて2度美味しいってかんじだろうか(笑)
無事帰宅
暖房が効いてる暖かい自宅に戻り、ようやく緊張が解ける。
それにしても、寒さと戦った旅だった。
そして、これほどまでにお天気に振り回され、途中で宿泊地を変更する旅も初めてだったし。
色々とトラブル続きの旅だったけど、終ってみれば思い出深い旅となった。
それと今回の旅は、ドライバーとガイドさんにかなり救われた旅でもあった。
羅平にこそいけなかったけど、これだけ満足する旅ができたのは、
とにもかくにもこの2人のおかげだと思う。
そして、一緒に旅行に行ってくれたMとAさんにも、感謝感謝である。
いつかまたこのメンバーで羅平の菜の花畑を、見に行きたいね。
もちろん孫さんと訒さんの案内で…。(完)