炉開き

liyuan2007-11-08



立冬のこの日、お茶のお稽古では、「炉開き」という行事が行なわれました。
夏の風炉から、客人に火が近くなる炉を使い始めることで、
この時に新茶の封を切ることから、茶人の正月とも言われるそうです。
本来は、旧暦10月上亥の日*1に炉を開くのだそうです。



同じ日の同じ時間帯にお稽古している方たちが一堂に会し、
千利休の掛け軸にご挨拶をし、炉を拝見し、ハレの日の食べ物であるお汁粉を頂きました。
先生方が、前日に白玉を作ってくださっていたのだそうです。
久々に食べたお汁粉は、仕事帰りの疲れた体にほんのりと染み渡り、
とっても美味しかったです。


そして、その後は先生が薄茶を点てて下さいました。
普段、先生のお点前を通してみることはあまりないので、
しっかり見ておかなくちゃ!と思っていたのですが、
いかんせん、足がしびれて、集中力が…。


亥子餅*2も生徒さんの一人がわざわざ作ってくださり、お茶菓子としていただきました。
主人はきっともっと大変なのだろうけど、お客様も細かい作法がたくさんあり、
いざとなると頭が真っ白になってしまい、アタフタ…。
隣に座っていた方が、一つ一つの作法を小声で教えてくださったので、
なんとか無事に終わり、ホッと一安心でした。


先生方をはじめ、先輩方もお着物をお召しになっておられ、
いつか私もお着物を着て、お茶会に出ちゃったりする日が来たりするのかしら…。って、そこまでお稽古に通うことができるかどうかが、まず問題でした(笑)



炉開きの後は、通常のお稽古となり、
人数が多かったので私たち初心者は、割稽古でした。
前回のお稽古で、初めて盆略点前を教わったのですが、
もちろん1回じゃ覚えられるわけも無く、
今回はお湯は入れないで、流れをもう一度教わりました。
テニスやゴルフで言う、素振りみたいなものかしら(笑)


お稽古が終って、時計を見たら22時半でした。
お稽古場では、片付けの仕方もわからない事が多く、
一人で何もできないので、気を使うことが多く、
まだまだ緊張してしまうので、ぐったりでした。

*1:ちなみに今年は11月13日

*2:旧暦10月上亥の日に餅を食すと万病が避けられるということで、その餅を亥子餅という。鎌倉時代の事典『二中歴』に「亥子餅七種粉、大豆・小豆・大角豆・胡麻・粟・柿・糖」とあり、これらの材料を使って作る。また猪は子をたくさん産むことから子孫繁栄を祝うものとされた