長城ワイン工場と鶏鳴驛(けいめいえき)日帰り旅行

liyuan2007-07-21



先日の社員旅行のもう1つの候補地「鶏鳴驛」へ行くことに。
社長をはじめ、会社の人を中心にその友人たちも声を掛けたので、
総勢11名。


天気予報が雷雨だったので、心配していましたが、
当日は良いお天気に恵まれましたー。よかった…。



まずは、八達嶺の近くにある「長城ワイン工場」見学へ。
途中、渋滞に巻き込まれ、さらに道に迷ったりして、
ワイン工場に到着したのが、12時過ぎ。
なんと、お昼に入り、ラインがストップしていました…。
動いてない工場を見たって、何にも面白くないし。


さらに、ワイン工場らしい木の樽が置いてある場所も、
昼休みで鍵がないとかいうあほな理由で見学できず。



さらにさらに、一番楽しみにしていたワインの試飲や即売も係員が帰ったという理由で、
無理とあっさりという、工場の担当者。
ありえん。
どう考えてもありえん。



ってゆーーーかさーーーー、
じゃあ何のためにここに見学に来たの!?
って感じじゃないですか<`〜´>
そんなの、行く意味全然ないじゃん。
むしろ行かない方がいいじゃん。


帰ったら、クレームあげようと鼻息を荒くしていたら、
さすがに担当者もこの不満満々の空気に気がつかれたようで…。
売店の担当者を呼び戻しに走ってくれた。
つーか、当たり前だのクラッカーだ!(古っ!)


バイクのメットをかぶったまま、
服装はどう見ても場末のスナックのママさんみたいな格好をした女性が、
不機嫌そうに戻ってきて、売店の鍵を開ける。
そして、一番安いワインを有無を言わさず勝手に開けて、試飲させてくれる。


うーん、なんだか若くて、渋みもあるし、なんとも不味い…。
白が飲みたいというと、
一団体に、一本が決まりだ。とか、
白は、すっぱいから、ダメだとか、
色々言い訳を始めた。
すると、われらが社長!
「じゃあ、俺がそのワインを買うから、みんなに飲ませてやってくれ」と。


ステキ☆


というわけで、さっきの赤と同じラベルの白ワインを開けてもらった。
さっそく試飲。


えっと…。
間違ってワインビネガーを開けちゃいませんでしたか?!



酸っぱくて不味いんですけど…。
こんなワインを、工場の即売所で売ってるなんて、その神経が分からん。
全然分からん。
長城ワインなんて、金輪際飲みたくありませんってみんな思ったと思うよ。



そういえば、長城ワインは美味しいと思ったことがなかったんだ。
私が普段自分で買う中国ワインは、ドラゴンシールだった。
ドラゴンシールも、絶賛するほど美味しくはないけど、
安い割りにはまだ飲めるって感じで、ここのワインより100倍くらいマシだ。


ドラゴンシールの工場見学もあるようなので、次回はそっちに行ってみるか。
というか、ワインじゃなくて、北京といえば、白酒。
白酒の工場見学も出来るようです。



しかし、何だかんだ文句言いつつ、ハーフボトルで100元もするワインを1本購入してみた。
それとワイングラス2個合計6元(笑)
このワインが不味かったら、2度と長城ワインは飲まないだろうな。



ランチは、工場から15分くらいの場所にある、2星ホテルのレストランで「田舎料理」。
田舎料理ってなんだよ!?と全然期待してなかったけど意外と素朴で美味しかった。



午後はいよいよ、鶏鳴驛(ji ming yi:けいめいえき)へ。
フリーペーパーには、鶏鳴駅と書かれている。


途中の高速から、戦車が停まっているのが見えたり、レンガ工場が見えたり。
30分ほど走ると、ようやく鶏鳴驛の城壁が見えた。

「村の東側の城壁は、完璧に修復されている」


鶏鳴驛(河北省)は、北京から北西150kmに位置し、
明清代の宿場町として、重要な役割を果たした村だ。
現存する最大規模の旧宿場町だということ。
鶏鳴山のふもとにある。
富士山に似てる!?と言ったら、みんなに全否定された(>_<)


最近では、映画やドラマのロケ地としても有名だそうだ。
留学時代に、リスニングの授業で毎回観させられた「甲方乙方」という映画もここで撮影されたとのこと。全然覚えてませんが(笑)



城壁は、周囲1300km、高さ12mあり、東西2つの城門があり、城内には現在も1000人ほどの村人が生活している。
東側の城門の前で、現地ガイドと合流。
彼の案内で、城内へ。
すると入口附近で、ずっと我々のことを見ていた村人らしき人が、
我々が日本人だと分かると「バカ!」と、
おそらく彼が唯一知ってると思われる日本語を、発した。


あぁ、そういえば、最近は日本人に向かって直接「バカ!」なんて言う人いなくなったなぁ…。
15年前、上海に住んでた頃は、日本人と分かると、よく「バカヤロ」とか、「アホ」とか言われたもんだ。
この村が、タイムスリップしたかのような、昔の佇まいが残る町…と言われているのを、違う意味で妙に実感…(笑)
子供の頃は、ムキになって中国語で同じような意味の言葉を、投げ返したりしたもんだが、今回は一瞥をくれてやるだけにしてやった。私も大人になったもんだ(笑)

[

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とりあえず、現地ガイドの案内で、城壁に登る。
ここから村が一望できる。

「村のメインストリートと鶏鳴山」


現地ガイドが、ものすごく熱心に説明してくれるが、長すぎる…。
城壁の上で、東西南北に移動しながら30分以上も熱心に説明してくれていたが、
ほぼ誰も聞いていない。
熱心なのはいいけど、もう少しニーズをみてせめて城壁の上くらい自由に見学させてくれてもいいのにねー。
社長は、途中から、村の中を勝手に散策してるし。


この鶏鳴驛には、西太后が1900年に八カ国連合軍が北京に侵入した際に、西安に逃げる途中で宿泊したといわれている四合院とその部屋が、今も残されている。
これが、想像以上にひどいボロ屋で、ビックリした。


100年前は、もう少しきれいだったんだろうけど、故宮に住んでいた人が泊まるところじゃないです…。




このオンドルに横になった西太后の心中は如何に…。


西太后が泊まって以来、誰も泊まっていないと言ってはいるが、その辺に誰かが使っていると思われる石鹸やら、タオルやらが置いてあるし、フツーに生活している様子が伺えるし…。




文革時に破壊を免れたという壁画。
龍が吐き出す財宝を手で受け止めると、宝くじにあたるとか…」



個人的には、もう少し内部を散策して歩いて見たいなと思ったけれど、
現地ガイドが急かすので、全然そんな時間がないのが、とても残念だった。
村人たちが、日陰で涼んでいたり、マージャンしたりしていて、
のんびりとした穏やかな時間が流れている。
村人たちが今も暮らしている様子を、写真におさめたかったが、あんまりズカズカとそのテリトリーの中に入るのもどうかな…という気持ちもちょっとあったので、カメラを向けるのもはばかれた。



「村の路地」



「村の西側の城壁はまだ未修復。遺跡のようだ」



「城壁の外はのどかな田園風景が広がる」



1時間ほどの見学で、あっという間に終了。
暑かったので、みな飽きてしまっていたようだった(笑)


帰りも渋滞に巻き込まれ、北京市内に戻るのに3時間弱かかった。

城壁の古城として有名な平遥と比べちゃうと、規模も観光価値としても負けちゃうが、平遥の町は、修復されすぎてしまっているので、そういう意味では、昔ながらの素朴な生活風景が垣間見られる村ではあったと思う。





帰りの高速で見かけた売られていく牛さん。
ドナドナドーナドォナ〜♪と心の中で歌っていたら
同僚のCちゃんが一言。



「ギュウギュウだぁ〜」


牛だけに…(~_~;)




お後がよろしいようで…