茶道のお稽古見学


我が家は母が茶道をやっており、
私にも一度でいいからやってみなさいと、ことある毎に言われていたが、
形式ばったことが大嫌いなので、あまり興味を持てずに今日まで来てしまった。


先日の県人会で、北京で茶道を教えていらっしゃる方にお目にかかった。
お話をしているうちに、一度お稽古を見学にいらっしゃいとおっしゃっていただいた。お茶菓子用意しておくからと。


というわけで、お茶菓子にまんまとつられて、見学に行ってきた(笑)
久々に、畳の上で正座をする。
が、しかし。
ものの5分も持たないうちに、しびれてしまった…。
情けない。


お茶菓子を出していただいても、どうやって食べたらいいのか分からない。
私たちが戸惑っていると、
器を傷つけないように、お懐紙の上に移しかえして食べるのよと、先生。


そして、美味しいお茶菓子を頂いたあとは、なぜか器を鑑賞する。


お抹茶の飲み方も教わり、再びなぜか器を鑑賞してくださいと言われ、
言われたとおりにする。



うーん、お茶菓子もお抹茶も美味しかったけれど、
この辺が良くわからない。
よくわからないのに、両手で器を持ち上げて、角度を変えてみたりして、眺める振りをする姿が、なんだかひどく滑稽に思える。



茶道は、「もてなし」と「しつらい」の美学なんだそうだ。
っていうか、しつらいってなに!?とか言ってる時点で、
日本人失格なのかも…。


今回のお稽古では、中国の方が2人いらした。
一人の方は、10年近くも茶道のお稽古をしているそうだ。
日本人なのに日本の心を理解出来ない自分が、ちょっと恥ずかしく思えた。


茶道は、奥が深いらしく、歴史はもちろん、生花や、陶器など、多岐にわたる知識を必要とされるようだ。
和服も着こなせなければならない。



海外にいるからこそ、日本人であることを強烈に意識する場面に多々遭遇する。


茶器やら、お茶道具を分かりもしないのに、鑑賞することが、
どこまで理解できるかは、不安だけれども、
正座もまともに出来ず、浴衣も一人では着れないダメダメ日本人脱出のため、
ちょっとお稽古に参加してみようかななんて思ってみたりしている、今日この頃です。