南京旅行2日目

liyuan2007-05-04


宿泊ホテルのすぐ隣にある「夫子廟」を散策。
明清代の南京の佇まいを感じさせる街です。
実際の建物は、日中戦争時代に日本軍によって破壊されてしまったそうで、いま建っている建物は1980年代に再建されたものだそうです。
街全体に江南の雰囲気が漂っていて、南に来たなぁと実感します。
川のある風景は、まさに江南のイメージ。
お土産物屋さんがたくさん並んでいる様子は、なんとなく上海の豫園と似ているなと感じました。


まずX同学お勧めのお土産「名前入り招財猫」をオーダーしに。
欲しい名前の漢字を紙に書いて、お店の人に渡しておくと、該当の字を探してストラップに仕上げてくれます。
ただし、中国人の名前に多く使用される字しかないので、同じ漢字を使用している日本人の名前でも、この字はない!といわれることもしばしば…。


実は、この招財猫。
前からちょっと欲しいなと思っていたのですが、なかなか買うチャンスがなくて、昨夜Xご夫妻から自分の名前入りのストラップを頂いて、大喜びしたんです。
ありきたりのお土産には飽きてしまったので、久々に目新しいお土産になりました!


午後は、ん十年前に南京に来た際の唯一の記憶に残っている「侵華日軍南京大虐殺遇難同胞記念館」に行くことに。
タクシーを飛ばして行ったのですが、なんと2007年12月まで改修中で見学できませんでした…。
残念なような、ホッとしたような、複雑な心境でした。


というわけで、城壁を見にいくことに。
なんと中国に現存する最大の城門なんですって!
明代初期に造られたこの城壁は、周囲34km、幅118m、奥行き128mもあるのだそうです。
城壁は、西安や平遥でも観ましたが、なんとなく堂々としている感じがしました。


その後は、夫子廟にもどり「江南貢院歴史陳列館」へ。
ここは科挙の試験が行なわれた場所で、最大の試験場だったようです。
なんと3万弱の個室があったといわれており、模型をみるとその広大さに唖然。



その個室の様子が、再現されており、こんなところに閉じ込められての試験なんて、考えただけでも気が狂いそうだな…と思いました。


南京は科挙の最優秀者である状元を、一番多く輩出している街でもあったようです。
資料館では、科挙試験の際に使われた、カンニング用の紙なども展示されていて興味深かったです。
手のひらサイズの紙にビッシリと文字が書かれています。
中には冊子状になったものまで!
いつの時代にも、カンニングする人っていたんですね。
こんなの作る時間があったら、そのパワーを勉強に費やせよ…と思いましたが、
科挙の試験はそれほど難しかったってことですよね。きっと。



1日中、観光しながら外出していたので、さすがに疲労困憊でした。
北京とは違って湿度が高く、まだ初夏とはいえ、ジトーッとした暑さに体力を奪われました。
夜は、現代的な街へ行き、イタリアンなんぞをいただきました。


そして、南京で一番高いと言われているデパート見物。
帰りは南京の地下鉄にも乗りました。
まだ開通されたばかりの地下鉄で、新しくてキレイでしたよ。


さすがに歩きつかれたのか、暑気あたりしたのか、デパート見物してる頃から、急激にパワーダウンした私に、X氏すかさず「お疲れですか?」と気遣ってくださいました…。
私よりもX同学のほうがよっぽどお疲れのはずなのに、申し訳ないです。


翌日から仕事再開のX同学とは、今日でお別れ。
1日ずっと南京を案内していただきました。
ありがとうございました!



ちなみにホテルの前は、プラタナス並木でした。
大きくて立派なプラタナスがたくさん並んでいました。
子供の頃の上海の街並みに似ていて、とっても懐かしかったです。