南京再訪

liyuan2007-05-03


北京は抜けるような青空。
連休気分を煽ってくれる、気持ちの良いお天気でした。


午後の便で、南京へ。
eチケットだったので、初めて自動チェックイン機を使ってみました。
長蛇の列にイライラしながら並ばなくて良い上に、早い!
パスポート番号を入力すると、自分の名前と利用予定の便名が出てくるので、確認ボタンを押し、座席を選んでおしまい。


南京までは2時間弱のフライト。
途中から窓からの景色が雲だらけになって、かなりゆれました。


ハイ…
雨女なんですよ、わたし。
旅行に行くと毎回と言って良いほど、雨か曇り。
大雨にはならないんだけど、なぜかお天気が良くないんです。


南京に到着すると、雨は降っていなくてとりあえず一安心。
うす曇でしたが、湿度が高く蒸し暑く、ジトーッとしていました。


出迎えに来てくれたガイドさんの案内で、明孝陵へ。
明孝陵は、明の太祖である朱元璋洪武帝)とその皇后の陵墓で、北京にある明の十三陵と共に「明・清朝の皇帝陵墓群」としてユネスコ世界文化遺産に登録されています。


実は子供の頃一度南京には来た事があるので、今回で2度目。
明孝陵にも来たことがあると思うけど、全く記憶がない…。
神道に石像が並んでいたのは、かすかに記憶にあるけれど、
北京にある明十三陵とごっちゃになってる…。
でも。
昔はなんかもっと土の上に置いてあったきがするけど、
今はキレイに整備されていました。


みんな石像に登っていたけど、世界遺産じゃないの!?


蒸し暑いけど、木陰にはいると涼しく感じて、あんまりピーカン照りじゃなくて良かったです。


その後、中山陵へ。
革命の父孫文の陵墓です。


階段はガイドによると、当時の中国の人口が3億9千200万人だったことから、392段になったそうです。


またこの階段には、大きな踊場が3つと、小さな踊場が5つあります。
3つの大きな踊場は、孫文が提唱した革命の基本倫理である三民主義(民族の独立、民権の伸長、民主の安定)を象徴し、5つの小さな踊場は五権憲法(立法、行政、司法、考試、監察)を象徴していると言われているようです。


陵墓は、中国ではめずらしい目の覚めるような青い屋根と白い壁が印象的ですが、
これは国民党のシンボル「青天白日旗」から来ているそうです。


孫文は、1925年に無くなった後、北京郊外の香山の北西にある碧雲寺(へきうんじ)に一時安置されたあと、1929年にこの中山陵に移されたそうです。
実は2年前の秋に、碧雲寺に行ったことがあったので、頭の中でなんとなくバラバラだった観光地が1つにつながった気がしました。



夜は、宿泊ホテルである状元楼で、南京在住のX同学ご夫妻に豪華な中華料理をご馳走になりました。
レストランで、一人一つずつジャスミンの花が置いてありました。
香りを楽しむための演出のようです。
懐かしい香りに、ふっと子供の頃を思い出しました。
上海の街角でカゴいっぱいのジャスミンの花を持った花売りがいて、母に買ってもらったジャスミンの花の香りがよみがえってきました。
懐かしい。
思わず写真を撮ったのが、このページのトップ写真です。





龍蝦(ロブスター)を初めていただきました。意外と美味しくてびっくりでした。



奥様とは昨年北京でお会いして以来1年ぶりの再会です。
毎回お会いするたびに、こんなキュートな女性になりたいと憧れる方なんです。
母と同年代の方にキュートというのは、失礼にあたるかもしれませんが、
なんだかいつもそう思ってしまいます。
またいつか、お料理教えてくださいね!


それにしても一緒に机を並べて勉強していたX同学と天津のMと私の3人が、中国のそれも別々の街でそれぞれ働いているというのは、なんだか感慨深いものがあります。
私は北京に3年近く住んでいて、3人の中では一番滞在暦が長いのですが、一番中国語が進歩していません…。というか、普段中国語で話すことはほとんどないので、目に見えて“退歩”してしまっています…。
中国語でホテルのスタッフと談笑しているX同学をみて、私も頑張らなきゃいかん…と感じた南京での再会でした。