天津に行きました

午後半休を取っていた。
特に用事はなかったのだけど、婦女節の代休が残っていたからだ。


2日前に恩師のZ老師がお嬢様と一緒に天津に来るから、りーゆえんも来ない?と天津在住のMから電話があった。
実は、天津に遊びにおいでとずっと誘われていたのだけど、一人でバスや電車に乗るのが怖くてなかなか重い腰を上げられずにいた。


前日に、天津在住のSさんがZ老師と連絡を取ってくださり、北京空港でZ老師を出迎えて、バスで一緒に行くことになった。
老師と一緒ならば、心強い!これなら私でも天津に行ける〜!


北京空港天津市内間のバスは通常2時間半だが、雨と渋滞で3時間以上かかった。
でも道中、Z老師とお嬢様と3人で、ずっとしゃべり続けた。
先生とこんなにゆっくり話したのは、初めてかもしれない。
いつだって先生は学生に囲まれていて、なかなか独占できなかったのだ。
女性3人が集まれば、話題にことかかない。
仕事のこと、恋愛のこと、同学のこと、中国語のこと、中国での暮らしのこと、先生の若かった頃の中国のこと、お嬢さんの仕事の話など…おしゃべりは尽きることなく続きました。


天津では、Sさんが待っていてくれた。先生がチェックインしている間に、Mも仕事を追えて駆けつけてくれた。


老師が昔住んでいた家があった辺りで、老師の思い出の洋食屋で夕食を頂く。
町の様子がすっかり変わってしまって、昔の面影がほとんどないと先生は落胆を隠せない様子だった。
私も数年前に12年ぶりに訪れた上海で、同じ経験をしていたので、先生の落胆が痛いほどよく分かった。
思い出の場所が姿を変えてしまっているというのは、予想していたとはいえ、やはり寂しいものだ。


この日は、Mが引っ越したばかりの広いマンションに泊めてもらった。
暖気と呼ばれる暖房の供給が切れたこの時期は、部屋がとても冷える。
厚着をしてお茶をすすりながら、2人で夜更けまで話し込んだ。