天壇公園、雍和宮

天壇公園 祈念殿


仕事で、天壇公園と雍和宮に行ってきました。
天壇公園は、3年ぶり?
しかも前回は、ガイドの説明を全然聞いていなかったので、ただただ暑いという印象しかなかったのですが、今回はガイドさんの案内がありとても楽しめました。
明清代の皇帝が年に2回、五穀豊穣を祈るために造られた場所です。


東側の入口から入場すると、地元の老人たちの憩いの場所となっています。
ラケットのようなものを振り回して、踊ってるおじさんたちがいて、興味深げにみていたら、ガイドさんが「太極球」というものだと教えてくれました。
なんと国際大会まで開催されているようです。
上手な人と初心者の人では動きが一目瞭然。
2人一組になって太極拳の動きの中で、ラケットを使って紐のついてるボールを打ち合っています。結構難しそうです。


「太極球」


天壇公園のメインである「祈念殿」は、つい最近修復が完了し、屋根の瓦の瑠璃色がとても鮮やかです。祈念殿に近づくと漆のにおいがしました。
この建物は、梁や釘を一本も使わずに造られているのが特徴です。
万里の長城が中国の象徴であるならば、この天壇公園の祈念殿は北京の象徴なのだそうです。


「丹陸橋…祈念殿と圜丘を結ぶ道:真ん中は神が通る道とされ、皇帝も通れなかったそうです」


ちなみに音が反響することで有名な回音壁は現在修復中のために見学できず。



祈念殿や皇帝が直接神に報告したといわれる圜丘は、すべて3層の檀となっています。
この檀を結ぶ階段は、すべて9段で、各層の欄干、周りに敷き詰められてる石畳は9の倍数になっています。ものすごいこだわりよう…。



「圜丘の中心…男性が立っている場所は昔皇帝が祈りを捧げた場所。周りの石畳は9の倍数になっている。」



天壇公園観光後は、昼食をはさみ、雍和宮へ行きました。

和宮は、北京最大のチベット仏教寺院です。
一番奥にある「万福閣」にある大仏は、木造で中国最大だそうです。
地上約18m(地下8m)で一本の木でつくられたそうです。


今回のガイドは、あまりチベット仏教に詳しくなく、さらりと流されて終わりました。
歓喜仏とか特徴的なものを紹介してくれるともっと面白いのに…。
仏像の名前すら怪しかったから、仕方ないですね。
ガイドが適当な説明をしていたので、一人でフラフラと寺院内を見学していたら、
砂で書いた曼荼羅を発見しました!
写真がとれなかったのが残念でしたが、映画「セブンイヤーズ・イン・チベット」で観て以来、ずっと本物を見てみたかったので、感激しました。
和宮は何度も来ているけど、初めて目にしました。
本当に細かく造ってあって、一体この一枚の砂の曼荼羅を作るのに何年かかったのだろう?途中で発狂して、うぉぉぉ〜!!!ってグチャグチャにしてしまったりしなかったのだろうか!?
なんて思いながら観ていました。
映画の中にもあったけど、精巧にできている砂の曼荼羅をグチャグチャにしてみたーい!
なんていう罰当たりな事を考えてしまいました。



☆★おまけ☆★


和宮で発見したゴミ箱です。

「肯定の象徴:龍と、皇后の象徴:鳳凰