雲南旅行④〜麗江編〜

玉龍雪山



朝、いきなり運転手が変わっていてびっくり。
ガイド曰く、「昨日の運転手さんは突然用事が出来たので運転手さんのお友達が変わりに今日は連れて行ってくれます。」とのこと。そんなの有りか?!ありえん!
でも、とりあえずここで時間を無駄にしたくないので、おとなしく車に乗り込む。


この日は、朝から玉龍雪山へ。
ナシ族の神々が住む聖なる山とされている。
雪を頂いた山の姿が、空を飛ぶ龍に見えることから「玉龍雪山」とよばれている。
快晴で、美しい山の姿が見えたが、実は霧や雲が多くてこの美しい姿を見れるのはめずらしいのだという。


いきなり漢方薬の販売店に連れて行かれる。
高山病予防のお茶を試飲させてくれるという。
買わなくてもいいので、ぜひ寄ってみましょうといわれ、嫌とは言えず。
ガイドさんもドライバーもお土産屋に寄らないと、収入がないので仕方ありません。
でも、さすがに漢方薬はまったく興味がないので、何も買えませんでしたが。
しかも店内があまりにも寒く、早々に引き上げてしまいました。


「白水河」へ。
石灰岩の棚田は、あまりキレイじゃないけど、雰囲気はミニ黄龍九寨溝の近くにある)といった感じだろうか。
ヤクに乗って玉龍雪山をバックに写真を撮るのが流行っているらしい。
橋をはさんで反対側は、九寨溝のような美しい湖。吸い込まれそうな水の色をしていた。



そして、雪山リフトに乗るために、1時間ほど並ぶ。
春節で観光客が押し寄せているらしい。後ろのおじさんがやたらとくっついてくるので、不快感がMAXに。日本人と不快に感じる距離感が違うらしい。
やっとのことでリフトに。なんとスキー場にあるようなリフトでびっくり。


到着して、遊歩道を少し歩くと、「雲杉坪(うんさんへい)」という草原に出る。
標高3000m、総面積1k㎡あるそうだ。
遊歩道に沿って、散策が出来る。玉龍雪山の東壁が間近に見えて、とても美しい。
草原はすでに草が枯れていたけど、青々とした時期にいけばもっと美しいだろうなぁ。
なんだかハイジになった気分で、スキップをしたくなりました(笑)


少し遅めの昼食をとる。民宿の中庭がレストランになっていたが、とても雰囲気があってよい感じ。お料理も素朴だけど美味しかった。


「束河古鎮」へ。
麗江の周りには、古い村が点在しているようだ。ここ「束河古鎮」もその1つ。
ものすごく寂れた村を想像していたけど、しっかり観光地化されていて、立派な入口には、大きな駐車場まであって、入口からして幻滅…。



実は、この「束河古鎮」は、高倉健主演「単騎千里を走る」の撮影をしたところらしい。
「長卓宴」 *1の場面もここで撮影されたそうだ。今でこそ少なくなったが、昔はこうやって野外にテーブルと椅子を並べて、宴席を設けたのだとガイドさんが教えてくれた。


村の中心部では、ナシ族の女性が歓迎の踊りを踊ってくれていた。
よくみるとおばあちゃんたちばかりだ。なんだかとてもかわいらしく見えた。
村をゆっくりと散策。



ナシ族の女性が、水路の水を使って野菜を洗ったり、三眼井で洗濯をしたりしているところを撮っていたら、「撮らないで!」といわれて、はっとする。
そうだった。
彼女たちは、ここで普通に暮らしているだけなのだ。
日常生活を送っているところに、たくさんの観光客が入ってきて、好奇心で無遠慮にカメラを向ける。そりゃ面白くないよなぁ…。
私だって、普通に暮らしているときに、いきなり見ず知らずの人に写真撮られたら不愉快になるもの。
なので、出来るだけ遠くから、こっそりと撮りました(って、結局撮ってるし)
麗江古城より静かで、素朴な村でした。




宿に戻り、夕食までの時間を利用して、夕暮れ時の麗江古城を散策した。
観光客でごった返している麗江も、村はずれまで行くととても静かでいい雰囲気だ。
夕暮れに染まる麗江
とても美しかった。

*1:テーブルを長くつなげて食事を共に取り歓迎するナシ族伝統の宴