雲南の旅②〜大理編〜

liyuan2006-01-28



朝、6時50分に大理*1に到着すると聞いていたのに、1時間早く到着。
歯を磨く暇もないままとりあえず汽車から降りる。


まだ真っ暗な大理駅に降り立つと、改札の向こうに白族の民族衣装を着た人がたくさん並んでいて、お出迎え。
なんとこちらの現地ガイドさんなのだそうだ。


人ごみの中から、なんとか私たちのガイドを探し出した。
私たちのガイドは、フツーの服でした(^_^;)
彼女になんであの衣装を着ないの?と聞いたら、私は回族だから…といわれてしまいました。失礼いたしました…。


とりあえず朝食をとりに、近くのホテルへ。
そこで、顔を洗い、歯を磨くことに。洗面所を探したら、なんと外だった…。
おまけにトイレは、ニーハオトイレ(個室の扉がないやつ。)だし。
ここ、一応ホテルだよね?!と寝起きだったので内心ムカつきながら、寒空の下で歯を磨きました。マジで寒い。


朝食は、おかゆ
とにかくすっごく寒くて、ブルブルと震えながら、とりあえず食す。
後ろで、なんだか掛け軸のオークションが始まる。マイクとか使ってて、とにかく騒々しい。まだ6時位なのに、こんな朝っぱらから掛け軸買うやつなんかいないってば(ーー゛)


朝食後は、とりあえず大理古城へ。
7時半くらいに到着してしまい、まだ真っ暗だったので車の中で少し待つことに。
とにかく寒い。


8時になり少しあたりが明るくなってきたので、古城内を見学することに。
私はちょっと楽しみにしていた。少数民族の人たちが暮らす町を散策するのを。
しかし。
朝早すぎるために、古城内の店はどこも開いておらず、素通りするしかない。
夜行列車にしたのが間違いだったのか!?


「古城からみた蒼山(そうざん)」



朝市を見学できたのが唯一の収穫だろうか。
魚類や、ブタ、野菜などが売られていました。



結局、寒すぎて大理古城は素通り…。もっとゆっくり見たかったよぉ。
ガイドさんめっちゃ早歩きなんですもの。なんとも心残りです。


続いては、大理を象徴する建築物である崇聖寺三塔へ。右上の写真がそれです。
池に映った投影が素晴らしいでしょ。逆光だけど。



三塔の近くのソラマメ畑。大半が日本へ輸出されるのだそうです。
朝陽を浴びた蒼山はとても美しかったです。




「池の近くに咲いていたあんずの花。桜の花はもう終ってしまったようです」



「大理石の道。大理では、大理石がたくさんとれるのです。」






「揚げた乳扇*2(ru shan:ルーシャン)砂糖がまぶしてあって、おやつ感覚。ちょっとクセのある味。ちなみに、生食もできるそうで、後でガイドさんに分けてもらいましたが、やっぱりいまいちでした…」



三塔のあとは、蝴蝶泉(こちょうせん)へ。
九寨溝の水のように、美しい泉の色をしていました。
春になるとネムの木の香りに誘われてたくさんの種類の蝶々が数万羽と飛来するらしい。


「蝴蝶館にいた蝶」



途中で、玉を売る店に立ち寄りました。というか、別に興味はなかったのだけど、お土産物屋への立ち寄りは、ガイドさんとドライバーの収入源なのです。なまじ旅行業界に片足を突っ込んでいる身としては、事情を知っていてむげに断ることも出来ずに渋々寄ることに。
ミャンマーが近いので、良質の玉がたくさん入ってくるのだそうです。
なんとなく昔から、翡翠の腕輪が欲しいなぁと思っていたので、観ていたら、値段がピンきり。キレイ!って思うものはみな1000元を超えています。万単位のものも置いてあり、こりゃ買えないなぁと言ってたら、ガイドさんが安くても良いものはありますと言って、捜してくれました。(別にいいんだけど…)
あれって、中国人(特に南方の人に多い)は、はめたらめったに外さないのです。
だから、少し小さめの方が格好がいいのだそうです。
手にクリームをたっぷり塗って何とか腕に通してもらったたのはいいのですが、外すのが大変!!マジで痛い!
でも大きいのは確かにかっこ悪く…。
結局、勢いで670元(約1万円)の腕輪を購入してしまいました…。



昼食は白族の民俗料理。素朴な味でした。
ドライバーさんが、さっきのレストランより俺の家のほうが、衛生面もいいし、きれいで大きいんだ!見に来ないか!?というので、立ち寄ることに。

自宅…といってもものすごい立派なホテル兼レストランでした。


大理は藍染が有名だというので、家族でやってる小さな工場に案内してもらいました。
というか、あとでガイドブックで見たら、かなりボラれるって書いてあった。
でも、まぁ日本で買うよりは安いからいいかー。



午後は、遊覧船に乗って、洱海(じかい)遊覧。
3時間近くもあって、かなり飽きました…。
指定席でもないし、船内の席に座ろうとすると別料金を取られます。
しかし、船外の席はあまりにも寒いので、別料金30元/人払いました。


船内では、大理名物の白族の民族舞踊と、三道茶といわれるおもてなし茶を頂くショーがある。
三道茶とは、「一苦、二甜、三回味」という様式にのっとり、客人をもてなす方法。
この三道茶だけは楽しみにしていましたが、船内のは紙コップで配られました。

一杯目は、烤茶という苦いお茶。
二杯目は、甜茶といい、烤茶を薄めてクルミ、乳扇、黒砂糖を入れるあまいお茶。
三杯目は、回味茶といい、お茶にハチミツ、生姜、サンショウ、桂皮を入れて煮込んだモノ。生姜の辛さとサンショウのしびれるような辛さの後味を中国語で「回味(hui wei)」というらしい。〈地球の歩き方より〉


途中で、30分ほど、島に上陸する。
時間厳守で、間に合わないと本気で置いていかれるらしい。
この島には、世界で一番大きい観音像があります。
木蓮(中国語では、玉蘭といいます)が咲いていて、きれいでした。



しかし、遊覧で3時間というのは、やはり飽きますねー。景色だってあんまり変わらないし…。
船内をブラブラしていたら、個室があって、そこでカラオケを楽しんでいる人がたくさんいました。
こんなところで無駄な時間を過ごすなら、どこかの村を散策した方が楽しかったなぁと思いましたが、何事も経験してみなければ分からないもの。仕方ありません。



ようやく下船し、ホテルに。



今日は、旧暦の大晦日です。
夕方になるとホテルの前の通りでも爆竹を鳴らし始め、花火もバンバン上がり始め、かなり賑やかでした。
これがずーーーっと続き、日付が変わる0時に一番の盛り上がりを見せます。
ホテルの部屋から見ていたのですが、本当に180度いたるところから花火が打ちあがります。
それも、大玉の花火が…。あれって、日本では市販されていないと思うのですが…。
東京湾花火大会が、同時多発的に行なわれている感覚といえば分かっていただけるでしょうか?
ホテルの前の道でも花火を上げていて、私たちの窓にも火薬がぶつかったほどです。
窓を閉めていても、戦争が始まったのかと思うくらいのものすごい音と、火薬の匂いがしました。
昨年も中国で春節を迎えましたが、こんなに賑やかな大晦日は初めて体験しました。
本当にすごかった。
おそらくこの日の0時近くの中国上空は、火薬の煙で真っ白だったのではないかと思われます…。だって、雲ないのに星見えなかったもん。
今年は北京でも13年ぶりに爆竹が解禁され、とても賑やかだったそうです。
まだ一度も体験されていない方は、ぜひ来年中国で旧正月を迎えてみてはいかが?
日本のお正月とは、一味も二味も違う賑やかな年越しでした。
一緒に行った友人も、話には聞いていたけど、こんなにすごいとは思わなかった…と呆然としていました。


【今日買ったお土産♪】

藍染のテーブルクロス2枚と、玉の腕輪、蝴蝶泉で購入した蝶々のバレッタ

*1:雲南省西部の大理白族自治州の州都…風光明媚な場所としても有名で、4000m級の峰が連なる蒼山とすんだ水をたたえる洱海を中心とした風景は、山水如画と称される〈地球の歩き方より〉

*2:白族が作る伝統的なチーズの一種…牛の乳から作る