日本酒攻撃


中国は旧正月春節)を祝う習慣があるので、あまり師走の慌しさを感じませんが…。
そんな北京でも年末が近づくにつれ、やはり宴会が増えてきました。
中国での宴会といえば。
ご存知、白酒(bai jiu:バイジュウ)です。
コーリャンなどを原料にしたお酒でアルコール度は38度くらいのものから、60度くらいものものまであります。
これを、小さなグラスについで、ガンガン一気します。
四川料理など、辛い料理には良く合いますが、私個人的にはこの白酒は苦手です。
一口でも飲むと、胃の中から白酒の匂いが漂ってくる気がする。
2日酔いになりにくいという人もいますが、ウソです。
白酒を飲みすぎた翌日は、身体中の毛穴という毛穴から、白酒の匂いが漂ってくる気がするほどです。


最近は、かわいこぶって、飲めませーんと言って、あまり飲まないようにしていますが、それでも何度飲んでもやっぱり慣れません。



しかし。
1年半の北京滞在で、この白酒より怖いお酒を発見しました。
それは、清酒。そう、おなじみの日本酒です。
日本では、日本酒はチビチビと味わいながら飲むものですが、中国の方たちは、違います。
安い日本酒であろうと、高価な地酒であろうと、それこそ白酒以上にガンガンと小さいお猪口で一気に飲んで、次々と徳利が転がります。
私は、この日本酒攻撃で、なんど潰されたかワカリマセン…。
わりとお酒は飲める方で、今までひどい失態を演じたことはなかったのですが、
北京にきて人生で初めてお酒で記憶を失くすということを経験したのも日本酒攻撃のせいでした…。
なので、宴会が日本料理屋で行なわれると聞くと、その時点ですでに及び腰。



今日の忘年会も、日本料理屋でした。
しかーし。
日本酒攻撃、防御に成功いたしました!!
先週から、胃の調子が良くなかったのも有り、どんなに勧められても、日本酒は口にせず。
初防衛です!


社長が、地酒「久保田千寿」の一升瓶を差し入れした時には、さすがにちょっと心が動いて、グラスに少しついでもらったけれど、この久保田ですら、乾杯(一気)しろと言われる。


あぁ、もったいない〜!
久保田なのにぃ。
味わって飲もうよぉぉという叫びもむなしく、みんなガンガン飲みまくりです。



しかし、久保田の誘惑に負けてしまうと、また日本酒攻撃をモロにうけてしまうので、結局ほとんど口にしませんでした。
というわけで、無事に生還!


日本酒攻撃が想定される宴会では、日本酒は一切飲まないようにしようと、改めて心に誓った夜でした。



そういえば、今日の忘年会は、普段うちの会社のツアーを担当してくれているガイドさんたちとも初めて飲むことができたし、日本酒攻撃も避けられて、とても有意義なひと時となりました(^^♪