監獄レストラン

liyuan2005-12-22



私の自宅近くは、一部で北京のビバリーヒルズと呼ばれている(らしい)。
最近、やたらとおしゃれなレストランが開店している。


「禅酷」もその一つ。
テーマレストランということで、右上の囚人さんが入口でお出迎えをしてくれている。



実は、とても期待していた。
日本の監獄レストランみたいに、入店すると手錠をはめられて「連行」され、牢屋みたいな個室で…、トイレに行く時は、「仮釈放です!」とか言われて、あとショータイムとかあるアレ。
中国でどんな風にやるのだろう。


ワクワクしながら店内に入ったら、看守っぽい(?)格好をした店員が出迎えてくれたけど、いたって普通な店内。案内もいたって普通。
おしゃれっぽくしようと努力していることは、良く分かる内装。
でもなんか違う。


開店したばかりのせいか、店員がなれてない。
客が帰ってもテーブルを片付ける余裕はないし、料理名は覚えていないし、どんな料理?と聞いても説明できないし…。


メニューも「割腹」とか「少年犯」とか頑張って書いてるけど、なんだかなぁ。
「割腹」の説明で、「開刀茄子」と書いてあるけど、なんじゃそりゃ。
つーか、割腹したら刑務所には入れんっつーの(違


ドリンクメニューも用意していない。
ビールを頼んだら、冷えたのはないと言って、常温のを出してきた。
外、寒いんだから冷蔵庫に入れなくても外においておいたら冷たくなるじゃん…。
って、中国人はなぜか冬に冷たいビールは飲まない習慣があるので、仕方ないけど、一応、外国人が多いエリアに出店するんだからそれくらいは配慮すべきじゃないの〜?!
と内心ムッとする。



テーブルと椅子の高さもあってないし、実に座りにくい。
注文が終って、トイレチェック(これは職業病かも。新しいレストランに行くと用を足したくなくても、必ずチェックしにいく)をしようと立ち上がった瞬間に、膝でテーブルを引っ掛けて、ガッシャーン!とものすごい音を立ててしまった…。
一緒に行った同僚に「星一徹になったのかと思ったよ」といわれてしまった_| ̄|○



味の方も、いまいち。
一番高かった龍井茶とエビの炒め物は、味がしない。
つーか、それで118元!?はっきりいって詐欺だよ。逮捕するぞ。
新疆風の味付け牛肉の石焼は、味が濃すぎる。



一番おいしかったのは、ご飯とフルーツでした(ーー゛)


もちろんショータイムもありませんでした。


というわけで、期待が大きかったせいか、かなり肩透かしを食らってしまいました。
レストラン戦争のあの一角で、特色を出そうと頑張っているのはわかるけど、見掛け倒しですな。完全に。
「テーマレストラン」と銘打ってるくらいなら、もっと頑張ってくださいな。
アレでは子供だましにもなりませんよ…。



テーブルにぶつけた膝が痛いよ。_| ̄|○