初めての裁判所

人生のうちで、裁判所に足を踏み入れたのは初めてだ。
といっても、裁判に出たわけではないのだけど、なんだか少しドキドキする。

「談話室」と書かれた部屋がたくさん並んでいて、私たちが呼び出された部屋は10番談話室。
担当の司法官が、約束の時間より少し遅れてやってくる。
聞きたいことがたくさんあった。


なんで、弁償が620元なのか。
ダレがいつ、どこでどんな基準で決めたのか。
犯人はどうなったのか?
この賠償金はどこから出てるのか。


しかし、そんなことを聞く余裕も無く、決められた用紙にサインをさせられ、手続き終了。
別の部屋へ移動して、620元を受取り、帰っていいよといわれる。
私の名前は、朝陽裁判所に被害者として残ってしまうのだろうなー。


ここのところ周りで2件も財布を盗まれたという話を聞いた。
少し気を引き締めないとな。
2度もやられたら、笑い話にもなんないや。