胡同散策

北京には、胡同(hu tong:フートン)と呼ばれる横丁がある。
私は、平仮同名表記で、「ふーとん」と書く方が可愛いので好きだ。

ものすごい勢いで発展をし続けている北京において、胡同は今も尚ひっそりと昔の佇まいを残したままの下町である。開発の波に押されて、どんどん姿を消していっているらしい。その一方、保存指定区として保護されている胡同もある。
胡同見学ツアーなどで観光客が大勢押しかけているので、あの辺りは人力車だらけで、歩くのも大変だ。

        
「綿花胡同」                「四合院の入口」  

「おしゃれなカフェ」



鼓楼東大街から、地安門東大街に抜ける通り「南鑼鼓巷(nan luo gu xiang:ナンルォグゥシァン)」という胡同に行ってきた。
ここは、昔ながらの建物を再利用して、おしゃれなカフェやBARが立ち並ぶ、最近注目の胡同で、北京のフリーペーパーで「未来系ストリート」と特集されていて、初めて存在を知った。 今と昔が混在したオリジナルな魅力があるらしい。確かに、下町情緒がたっぷりと残った町並みなのに、ちょっぴりおしゃれ感も漂う面白い胡同だ。
ブラブラと写真を撮りながら、散策し、疲れたらおしゃれなカフェでアイスコーヒーを飲んで一休み。落ち着いてゆったりとした時間の流れがいとおしく感じられる。


私たちは、胡同から胡同を3時間近く渡り歩いた。
夕方になると、老人たちが、ウチワを片手に道端で夕涼みをしている姿は、ほのぼのしていて、とてもいい風景だった。

「夕涼みをするおばあちゃん」                


また涼しくなったら、カメラ片手に散策に出かけようと思う。


最後に特筆すべきは、公衆トイレ。この辺りにあった公衆トイレは、新しくてとても清潔なトイレだった!驚き。