大地震と気管支炎

liyuan2008-05-12


午後2時半ごろ、四川省成都の近くを震源とするM7.8の大地震が発生したようです。
犠牲者が多く出ている模様。
普段地震なんてあまりない中国。
古い建物はほとんどレンガ造りだし、心配です。


今朝、たまたま、本当に久しぶりに成都の旅行社の方と連絡を取ったのですが、まさか午後にこんなことになるなんて…。
彼は無事だったようですが、オフィスの機能がマヒしているとのこと。


北京も揺れました。

丁度そのころ、私は病院の待合室に居ました。
週末から発熱をし、なかなか熱が下がらないのと咳がひどいので、
仕事を抜け出して病院に行ってたのです。


受付を済ませ、待合室でボーっとしていたら、
病院のスタッフと思われる女性が走ってきて、中国語でなにやら言ってます。
地震」という単語は聞き取れましたが、中国で地震が起きるなんて全く考えてなかったので、聞き間違いだろうと思っていたら、その女性が私に向かって日本語で、
地震が発生したので、念のため避難して下さい」と。


地震?なにそれ?と半信半疑で外に出てみると、
病院スタッフ、患者がみんな避難していました。


日本だと、地震の時は外に飛び出すな!と言いますが、
こちらでは建物の耐震構造が危ういので、
みなとりあえず外に出るようです。


雨がポツポツと降っていたのに、傘持ってなかったので、
建物近くに立ってたら、今度は英語で「建物の近くは危ないので、こちら側に来て下さい」といわれ、だって雨降ってるやん、そっちも電信柱あるやん。と内心不満。
しかもやたら寒いし…。


何が起きてるのかイマイチ理解できていないワタクシ。
こっちは具合悪くて病院に来てるのに、雨の降ってる寒空の下、患者を外に立たせるなんてどういうことなん?とイライラしながらみんなの様子を見ていたけれど、西洋人も中国人もみんな不安そう。


そのうち、「震源四川省らしいよ」という中国人スタッフの声。
聞き耳を立てていると、今度は西洋人も成都地震があったらしいと言っている。
しかも、いつになったら病院に戻れるかわからない。また余震があるかも分からないし…と話している。


えぇ?そんないつくるか分からない余震に備えて、避難しているわけ?
しかも震源は四川でしょ?
あほらしい。もう具合悪くなってきたから、帰るかな…と思い始めた頃に、
ようやく病院の営業再開のお知らせが。


ようやく診察

待合室にもどって20分ほど待ってようやく診察。
まず検温をすると、38度。
熱高いですね…と先生。


そりゃー、熱も上がるわなー。
なんてったって寒空の下立たされましたから…と私の心のつぶやき。


熱が続き、喉の腫れがひどく、咳もひどく、胸の音にすこーし雑音があるということで、まずインフルエンザの検査。
鼻から喉になんか細い棒を入れて粘膜を取られ、その後採血…。
検査結果は、インフルエンザは陰性だけど、白血球の数値が高いことと、炎症の値が高いということで、今度はレントゲン。


ワタクシ、健康優良児だったもので、ちょっと調子が悪くて病院に行って検査をしても、特に問題ありませんねーと言われることが常だったので、
内心ちょっとびっくりです。


な、何が起きてるん!?あたしの身体…。
風邪とちゃうん?
風邪で病院に来てもレントゲン取られたことなんてなかったのに…。
とおっかなびっくりレントゲンの結果を待つこと数分。


先生が私の肺の画像をじーーーっと診て、
「うーん、ひどい気管支炎だねー。肺炎…まではいってないけど、炎症ひどいからこの辺がちょっと心配だなぁ…」と。


結局、肺炎の一歩手前だったようです。あぶねー(>_<)
抗生物質を呑んで様子を見ることに。
抗生物質の効果が出るのに、2日くらいかかるから、
明日は会社を休んで、安静にしてください。診断書書きますか?と。
診断書なんて今まで書いてもらったことないっすよぉ。


というわけで、地震の避難も含めて2時間半近く病院ですごし、
夕方会社にもどり、上司に報告し、明日1日病欠することに相成りました。
家に居てもヒマなんだけど、
ひどい咳なのでマスクをしているとはいえ出社したら、
会社のスタッフも不快だろうし、
まだ微熱があるのでおとなしくしています。