中国の病院。


金曜日の寝る直前。
布団にはいって、目を擦った瞬間激痛が走る。


何をやっても痛い。
異物感があり、目薬差しても、目を洗っても、痛みが取れない。
涙も止まらない。


痛みで眠れず、朝7時になって、
救急の時間帯だったが、病院へ駆け込む。
救急でいったのに、視力検査とかなぜか血圧と体温まで測られる。
一体何のために!?


ようやく当直の先生が、診てくれるが、
何も入ってないという。
挙句の果てには、染料を眼に入れて、
眼を上下左右に動かせという。
いたいちゅーの!!!!




その結果、出来物のようなものがあり、
それがコンタクトで炎症をおこしているのかも?
と言われる。


コンタクト使用歴15年。
さらにものもらい体質の私は、
目の痛みが、異物なのかできものなのか位の区別は出来る。


この痛みは、ぜーーーーーーったいに異物。
ゴロゴロするし、目を動かすたびに、痛む場所が変わる。


でも、異物はないといわれ、眼科の先生が来るまで、
1時間待てと言われ、痛み止めを飲まされる。


痛み止め飲んでも、痛みは止まらないし、涙も止まらない。
異物じゃないとしたら、この激痛は何?
もしかして失明しちゃうかも?!
と不安に駆られる。


すると、先生が再びやってきて、
万が一のことを考えて、眼科の専門医に診てもらったほうが良い、
最悪の場合、ここには設備も薬もないから…といわれ、
中国の一般の眼科に回される。
健康そのもので病院に行くとしたら、風邪かものもらいくらいのワタクシ。
別の病院に回される体験なんて、生まれてこの方皆無なのです。


何ナニナニ?
一体、アタシの眼に何が起きてるの!?
と、軽くパニック状態。



先生は、タクシーで地元の病院に一人で行けと言う。
しかも、医療通訳もなし。
一般の病院にはいったことないし、
システムもよくわからないし、かなり不安。


しかし、病院についたら全部分かるようになってる。
あなたの名前で予約を入れたし、ゆっくりしゃべってもらうように言ってあるから大丈夫。心配しないで。と先生。


いやいやそうは言っても、ここは中国。
第一、運転手に病院の前でおろしてあげてくれと言ってたのに、
病院の手前で降ろされ、激痛の走る眼を押さえつつ信号を渡る羽目に。


さらに案の定、病院の受付に話は通ってなく(笑)
誰もゆっくりなんてしゃべってくれず、
目が痛くて涙がポロポロ出てるのに、
視力検査とか余計な検査もされ、
眼圧検査(眼球に風を当てるやつ)をやるとか言われ、倒れそうになる。
どう考えても無理。
逃げるように、待合室に戻る。
すると看護婦さん、追いかけてきて、どうしても検査できないのか?
と聞いてくる。




というか、そんなことはどうでも良いから、この痛みをどうにかしてくれ!!!
ゆうちょうに視力検査をしてる場合じゃないっつーの。




ようやく眼科医の診察を受けることが出来たのは、
救急病院に駆け込んでから1時間半後。


ものの5分の診察で、専門医は
「異物があるね。たぶんコンタクトの破片か、なにかでしょう。とりますね」と。



そうでしょ?!
異物あるでしょ!?


そして、針の先に乗るくらいの小さな白い塊を、まぶたの裏から取ってくれました。
取れた瞬間に、痛みがなくなり涙も止まる。


どこのだれだよ、デキモノ出来てるとかいったヤツ。
でも、眼球傷つけちゃったようで、しばらくコンタクトはしないほうがよいみたいです。
そりゃ、あんだけ眼を動かせだのなんだのって言われてたんだもん、
傷つくよ。



しかし一体なんだったんでしょうねー。
最初から、すぐに取ってくれたら、
こんなに長い時間、痛い思いをしなくて済んだのに…。


下手したら、角膜傷つけて、失明…とかいう恐ろしい事態になってたのではないかと思うと、ぞっとします。


日本人医師がいるから、その病院に行ってたのですが、
日本人医師が不在の時間帯に行ったら、対応は中国の病院と同じだということを
体感した出来事でした。


地元の眼科専門医は、冷静沈着な女医さんでした。
私のカタコトの中国語でも、理解してくれ、図で丁寧に説明してくれました。


でも、あの視力検査で10元とか検査費を取られていたのは、ちょっと納得いかないけど(笑)