内モンゴルの旅②

liyuan2005-08-27


フフホトのお天気は、まずまず。
ガイドは案の定、10分ほど遅れてきた。
いや、遅れてはいないのか。
「8時ごろ」って言ってたし。


ホテル外の風景を写真に撮っていると、人懐っこいベルボーイがなにやらやたらと話しかけてくる。
古ぼけたレンガの建物を撮ってる私たちが、不思議でならないらしい。
他の客もみんなその建物の写真を撮っているけど、なんでそんなものを撮っているんだとか、どこから来たのかとか…。
色々と話しかけてきたが、訛りがあるためにあまりよく聞き取れない…。


そうこうしているうちにやっとガイドとドライバーが到着。



いよいよ草原に向けて出発!
途中、水を購入。
地面に山積みしたハミ瓜を試食したら、とても甘くて美味しいけれど、食べきれないかもということで、買わず。車に戻ったら、ハミ瓜が一個あったので、もしかしてガイドが買ってくれたのかしら!?とちょっと喜ぶ。


ガイドから、本日の予定の説明もなく、もちろんフフホトの案内もないので、
痺れを切らしてこちらから質問攻め。
あいまいな回答が多くて、余計イライラしてしまう。


高速を飛ばして2時間半。
高速降りてからもものすごい勢いで、走っているので、全然車窓からの風景を写真に撮れず。


フィテンシル草原に到着。
中国で三番目に大きいという風力発電所があり、巨大な風車が立ち並ぶ。ちょっぴり幻滅。


まずは宿泊先に到着。
車を降りるといきなり、内モンゴル式の歓迎セレモニー。

「白酒が入ったおちょこを渡され、天と地の神様にお供えしたあと、自分で飲み干す」


次は、パオを確保。
豪華パオ(トイレ、シャワーつき)に宿泊とのことで、ワクワクしていたが、案内されたのはパオの形をしたコテージだった。
私たちがイメージするパオは、トイレ・シャワーがついていないらしい。

「豪華パオ」


宿舎の敷地内に、なぜか佐●急便のトラックが��( ̄□ ̄;)!!
こんなところまで配達とは、ご苦労様です(笑)
って、んなわけないか(爆)


少し休憩をして、昼食の前に民家訪問へ。
宿泊先から来るまで15分ほどのところにある別の宿泊施設に併設されたパオだ。
と言っても、実際にそこで暮らしているわけではないようだ。
観光客用にパオを開放して、近くのレンガの建物に住むモンゴル族のおばあさんがミルク茶とお菓子をご馳走してくれる。
ラサのバター茶は飲めなかったが、モンゴルのミルク茶は美味しくいただけた。
バター飴も美味しい。


昼食は、宿泊先のレストランで。
野菜中心の料理で、意外と美味しい。
もっと羊攻めに遭うかと思っていたので、嬉しい誤算だ。
メインはやはり「茹で羊」。
思ったほど臭みがなかった。


少し休憩して、乗馬をすることに。
大草原で乗馬体験!なんてステキなイメージだけど、ちょっと前に落馬して腰を骨折した芸能人の話なんかを聞いていたので、おっかなびっくり。
最初に行った場所では、乗馬用の馬が出払っていて、しばらく待たっけど、戻って
こないので別の場所へ車で移動。ガタガタのオフロードを走ること15分。ようやく小さな村が見えてきた。



こんな大草原の真ん中に、小さな村が点在しているようだ。
子豚の脱走を目撃したり、草原の写真を撮ったりしているうちに、村人たちが、乗馬用の馬を連れてきてくれる。

「村に放し飼いのブタの親子」


う、馬って背が高いのね…。
上れないし・・・。
村人に抱えられるようにして、なんとか鞍の上によじ登る。
そして、村人が手綱を引いてくれて、草原を馬に乗ってお散歩。

「乗馬を楽しむ友人」


しかし、これが意外と怖い。
私が乗った馬は、なんだか落ち着きが無くて、ひひひーん!って立ち上がって落とされたらどうしようって、ものすごい不安。
でも、あまり怖がってると、馬に伝わって振り落とされるって聞いたことがあったので、心臓バクバクになりながらも、平静を保つ(笑)
怖すぎて、両手でしっかりとつかんでないと落ちてしまうのではないかと心配になる。


平原の向こうには、放牧された羊の群がいて、とてもステキな雰囲気。みんな片手で、写真を撮ってたけど、無理ッ!!!


イギリス貴族のように、林の中や、小高い丘の上を、馬に乗って走ってみたいなんて憧れていたけど、お尻は痛いし、とても優雅な気分にはなれず。
というか、歩いてるだけでも怖いのに、走ってる馬に乗るなんてありえなーい!


1時間弱の散策を終え無事目的地に着いて、馬から下りたときは心の底からホッとした(笑)
本当に小心者…。
しかし、お尻があまりにもヒリヒリするので、おかしいなぁと思ってたら、擦れて赤くなっていた(――゛)


命がけ(?)の乗馬体験が終了し、バスにて宿舎に戻る。
そして、騎馬レースとモンゴル相撲観賞まで時間がたっぷりあったので、草原を歩いてお散歩に出る。

「なんだか楽しそうだなぁ〜♪」



空が近い。
地平線が見えるのって久しぶりな気がする。
ねっころがったら気持ちよさそうだけど、注意してないと、馬やら羊やらのフンがたくさん転がっている…(+o+)


騎馬レースは、村人たちが馬に乗って、模擬レースを見せてくれるイベントだ。
全力疾走する馬は、はやり迫力がある。馬ってかっこいいなぁ。でも乗るのは怖いけど…。
ここで、オレンジ軍団が登場。

「オレンジ軍団に占拠された草原」


中国の国内旅行の人たちは、たいていおそろいの帽子をかぶっているのだけど、寒さのせいかモンゴルではおそろいのジャンパーを配布しているようだ。
これが、ものすごいどぎつい蛍光オレンジ…。
確かにとても目立つけれども、100人近くのいる人たちが蛍光オレンジを着ていると、せっかくの大自然が台無しなんですけど…。


次は、モンゴル相撲を観賞。
ここでもオレンジ軍団が取り囲む。我々は少数派なので、オレンジたちの肩越しに観賞。
ホテルの従業員のお兄さんたちが、モンゴル相撲を披露してくれた。
日本の相撲とは、やはりちょっと違う。
トーナメントのあとは、観光客が体験相撲。オレンジ軍団がここでも張り切って参加。

オレンジ軍団の独壇場になってきたので、我々は夕陽を観に近くの建物の屋上に移動。
地平線に沈む夕陽は美しかった。



夕食は、特別手配してもらった羊の丸焼き。
と言っても、片足のみで400元。せっかくだからと頼んだけど、良く考えたらものすごーーーく高い。いくら村人の財産である羊を一匹潰すしても、片足400元はしないだろう・・・。
ガイドの懐にどれだけ入ったんだ!?まったく。
しかも、ガイドが買ってたハミ瓜は、ガイドとドライバーが2人で食べてました…。一切れずつくらい分けてくれても、バチは当たらないだろうに…(>_<)




「我々の頼んだ400元の羊の足」

「別のグループが頼んだ、子羊の丸焼き…。おそらく400元しないと思われます」


夜は、キャンプファイヤーがあるとのことでしたが、あまりにも寒くて見にいかない人もいた。
部屋にシャワーとトイレが着いてたけれども、あまりにも寒くてシャワーを浴びるのはやめた。風邪でも引いたら大変だ。


同室のYさんが先に休むというので、私は星空を観に近くを散歩。
同行のMさんと宿舎の裏側で星を見ていたら、なんと花火が上がり始めた。
それも日本だったらちゃんと花火師が上げないといけないような、デカイ花火がボンボンあがる。
ものすごい音。


真っ暗な夜空に、花火がとても美しい。
今年は花火を見れかったけど、まさかモンゴルの草原でこんなに美しい花火を見ることができるなんて。
しかも、日本でみるより近いので迫力満点。
感激ひとしおだった。