北京オリンピックグッズ販売中止。


副社長が帰国するので、餞別の品を買いに出かけました。
北京オリンピックグッズにしようということだったので、
まず友諠商店にいそいそとお出かけ。


平日の昼間に外出するなんて、久しぶりー。
面倒くさいといいつつ、ちょっとウキウキ。


友諠商店のオリンピックグッズ売り場に到着し、
品物を物色。
しかし、なんだか「展品」と書いた紙が貼ってある。

ん?

おかしいなと思って、店員に確認。
すると、売ってないという。
品物もあるし、値段もついてるのに。


じゃあどこに行けば買える?と聞くと、
他の店も全部もう売れない。
政府が決めたことだ。

鳥の巣(オリンピックスタジアム)の近くにある店舗だけしか、
もう売ってはいけないんだ。

といわれる。


電話番号は分からないといわれ、
場所を聞いたけど、うまく運転手に伝えられず…。


会社のスタッフにインターネットで調べてもらい、
売ってるという店を発見。


その店に電話してもらい、
売ってることを確認。


車を飛ばして、王府井のあるデパートへ。


オリンピックグッズ販売コーナーには、
品物がフツーにおいてある。


が。


やはりここにも「展品」と張り紙が。


店員に聞くと、「売ってない」と、
冷たく言い放ち、ショーケースに片肘ついて、
アゴ乗っけてそっぽ向く。


なんで?としつこく聞くと、
「政府が決めたことだから」と、目線すら合わせずに言う。



まるで、20年前の国営企業の店員のような、
無愛想な対応。


ムカッ。



再度、スタッフに電話をしてもらい、
確認する。


スタッフ曰く、売ってると店員は言ってると。


今度は別の店員に確認する。

「売ってない」と言い切る。
しかし、ここまで来てすごすごと引き下がれない。
さっきうちのスタッフが電話で確認したら、
売ってるといわれたけど…というと、
一部の商品は売ってるが、それ以外は売ってないという。


じゃあ、その一部の商品ってなによ?と聞くと、
アンタが欲しいのはどれだ?と。
そっちの棚の商品だけど、さっきあの店員に売らないって言われたというと、
じゃあ売れないよ。と。


はっ?
だから、どれ売ってるのよ?と聞くと、
何が欲しいか言えと。



言ってる意味が分からん。



こっちは、日本に帰る人にプレゼントしたいから、
売ってよ。
さっき売ってるって電話では言ったじゃない!!!
とさらに食って掛かると、
「あたしに言われても、ただの店員だから、ダメよ。
そこの責任者に自分で聞いてみな」と冷たく突き放される。


しかも、その責任者はあたしが店内で騒いでるのも、
すべて承知の上なのに、向こうからは一切声かけてこない。


こうなったら、最後まで戦ってやろうと、
オレ関係ないよといわんばかりに、他の店員と話してる責任者とやらに、
無理やり声かける。


ちょっと、いいですか?
あの商品が欲しいんですけど!!



すると責任者。
商品確認し、そっぽ向いてた店員に「売っていいよ」と。


店員が、「いやでもこれ現品限りで在庫ないですし、箱も壊れてますよ」


「それを売ればいいよ。」


ずいぶん、あっさりしてるな…。


責任者の鶴の一声で、
さっきまで片肘ついてそっぽ向いてたムカつく店員が、
渋々伝票を起票する。


箱壊れてても、びた一文負けてはくれませんでしたが、
なんとか商品をGET!



実は、オリンピックグッズは、3月末をもって、
政府が販売を中止したのだそうです。
最終販売日には、長蛇の列ができて、
みんなグッズを買い求めてたらしいんですね。
そして、商品があってももう販売しない決まりなんだそうです。


しかし。
中国に長く住んでる人は知ってますよね。
そんなん、絶対表向きだけだって。
上に政策あれば、下に対策ありの国っすよ。


電話では売ってると言ってたし、
絶対、ごねれば売るはずだと、
少なからず勝算はあったので、
久々にしつこく食い下がってみたのですが、
いやー、パワー使い果たしましたw


待たせてた運転手に、
買えたよっ!と店内でのやりとりを説明すると、
大爆笑。


そして、りーゆえん、アンタはすごい!!と褒めてくださいました(笑)
運転手は、駐車場にいた店員にオリンピックグッズを売ってるか?
と聞いてくれてたみたいで、その店員曰く、「売ってないよ」と。
だから無理かなぁと思ってたんだよ〜、いやー、アンタはすごい!!と(笑)


しかし、政府が売らないって決めたのに、
駄々をこねる人には売って、そうじゃない人に売らないなんて、
没有道理だなぁと、運転手さん最後は首をひねってましたがw




会社に戻ってよくみたら、
ほんとに現品限りだったようで、
あんまり状態のよい品物じゃなかったですが…。



まー、上司も喜んでくれたので、良しとしますか。



いやー、ホント久々に、中国にいることを実感する出来事でした。
あー、疲れた。